面接で「趣味」を聞かれたので、好きなアイドルについて伝えたら落ちた……正直に答えたからですか?
正社員で長く働きたい女性のための転職サイト『女の転職type』の編集長である小林佳代子が回答します。今回は「面接で想定外の質問をされたときの対処法」について。 【画像:面接で聞かれた仕事と関係ない質問、1位は】 (質問) 面接で「趣味」を聞かれたので、推しているアイドルについて伝えたら落ちました。正直に答えたのがまずかったのでしょうか? (回答) アイドルについて答えたから不合格になったという可能性は低いでしょう。面接で趣味を聞くのは、「人物像をより詳しく知りたい」という企業側の意図が考えられます。本来面接において、仕事とは関係のない質問は望ましくないですが、回答の仕方次第ではアピールになることも。面接官が本当は何を聞きたいと思っているのかを察知して回答することをおすすめします。 詳しくは以下で解説します。
◆面接で「仕事と無関係な質問をされた経験がある」は7割以上
『女の転職type』会員向けに実施した面接についての調査では、約7割の人が「仕事と無関係な質問をされた経験がある」という結果になりました。中でも「趣味」は4割以上の人が面接で聞かれた経験があり、よくある質問の一つであることが伺えます。 本来、面接で応募者の適性・能力に関係がない事項を尋ねるのは配慮が必要なこと。親の職業やライフプランに関することなど、踏み込んだ質問をされた場合は、回答を差し控えるのもありです。
◆企業が趣味について聞く意図は人柄を知るため
企業が応募者に趣味など仕事と直接関係のないことを聞く理由としては、大きく三つの理由が考えられます。一つ目は仕事の話だけでは見えにくい応募者の人物像を探るため。二つ目はコミュニケーションや対話力があるかを判断するため。三つ目は応募者の緊張をほぐすためです。 「アイドルを推しているから」という理由で面接に落ちたとは考えにくいですが、趣味の話を通じて、あなたが「どんなことを楽しいと感じるのか」「好きなこととどう向き合うのか」などの人柄面を見ていた可能性はあります。例えば「アイドルのどんな点が魅力なのか」と聞かれたとき「かわいいし、声も好き」とだけ答えるのと「夢に挑戦している姿に元気をもらえるし、自分もそうありたいとポジティブになれる」「〇〇さんの楽曲からこんなことを学んだ」と答えるのとでは、受ける印象は異なりますよね。 面接はあくまでも自分の能力や人柄をアピールする場。趣味を聞かれたとしても、その趣味への熱量や素晴らしさをただ話すのではなく、面接官が本当は何を聞きたいと思っているのかを察知したり、自分のいい面や人柄が伝わるような話し方をしたりするように心がけることが大切です。 なお、趣味によってアピールにつなげるのが難しい場合や、偏った味方をされる可能性がある場合は、比較的受け入れられやすい別の趣味を伝え、リスクを減らすのも有効です。