介護のアルバイトで月収80万円!シャイな20代女性の人生を変えた「オーストラリアでワーホリ」のリアル
日本では「介護職は大変なのに給料が安い」というイメージがあります。では、20代女性が介護のアルバイトで月収80万円を稼いだと聞いたらどうでしょうか。誰もが驚く待遇ですが、これは日本の話ではなく、ワーホリでオーストラリアに行った人の話です。「そんなに稼げるの?」「なんでオーストラリアで介護を?」そんな気になる内容を、『安いニッポンからワーホリ!最低時給2000円の国で夢を見つけた若者たち』(上阪徹著:東洋経済新報社)より再編集してご紹介します。 【ランキング】都道府県「大学(学部)進学率」…3位「神奈川」2位「京都」1位は?
介護のアルバイトで月収80万円⁉嘘のような本当の話
ブルーベリー摘みや皿洗いのアルバイトで月収50万円? 外国人のカレとカップルでワーホリ? 現地で大学進学? エンジニアとして就職? 結婚して永住? 令和の時代のワーキングホリデー(ワーホリ)は、驚くべきことになっていた。そのリアルを探るべく、オーストラリア・シドニーで多くの若者たちに取材を重ねたのが、『安いニッポンからワーホリ!最低時給2000円の国で夢を見つめた若者たち』(東洋経済新報社)だ。 中でも最も驚かされたのは、介護のアルバイトで月収が80万円にもなったという女性だった。藤田秀美さん(27)。ある週の週給は2488.36豪ドル。日本円で、約22万4000円。月収にならせば、80万円以上の収入になる。 日本の介護職の平均月収は25万円ほど。ところがオーストラリアでは、時給のアルバイトで3倍以上になることもあるというのである。それにしても20代の若い介護職のアルバイトで月収が80万円なのだ。 実は藤田さん、収入を求めてオーストラリアに来たわけではまったくなかった。 「勤務していた病院には、外国人の患者さんもいました。ところが、英語でうまく対応することができなかったんです。病院全体でも英語を話せるスタッフはいなくて。これから自分にできることはなんだろう、と考えたとき、英語ができる看護師が浮かびました」 そう思い立ったのは、看護師1年目。2年目に留学エージェントへの相談を始め、ワーホリという制度を知った。4年目を終えたところを区切りにしようと考え、それまでに費用を貯めたり、英語をオンラインや通信講座で学んだり、と準備を進めた。 看護師の仕事はハードだと言われるが、そこから逃れることが目的だったわけではなかった。 「たしかに残業も多かったですし、辛さがなかったといえば嘘になります。でも、それ以上に看護師という仕事にやりがいを感じていました。英語ができるようになれば、もっと理想に近づくことができる。大事にしたのは、自分がどうなりたいか、でしたね」