センバツ2019 綿引コーチ 一日中共にナイン支える 「監督とのパイプ役に」 /福井
初の甲子園で奮闘する啓新にこの春、心強い助っ人が加わった。 綿引啓太コーチ(23)で、今月6日に合流したばかりだが、良き相談相手として選手たちからの信頼も厚い。 【熱闘センバツ全31試合の写真特集】 高校の頃は成立学園(東東京)の投手として2012年夏の甲子園にも出場した綿引さん。進学した立正大でも活躍し、同大でコーチとなった18年には明治神宮野球大会で優勝も経験している。 啓新へのコーチ就任は知人からの紹介といい、見学した練習が決め手となったという。「自主性を重んじる指導方針に共感した」。縁もゆかりもない福井への移住を決めた。 就任後は、選手寮で一緒に寝泊まりする寮監も兼務する。選手たちとは一日中接する立場にあり「年齢が近い分、監督や部長とのパイプ役になりたい」と意気込む。選手から技術面の相談を受けることもあれば、監督の厳しい指導の意味を解説して聞かせることもある。 甲子園の大舞台で伸び伸びとプレーする選手たちに「ある意味で鈍感なのか、浮足立ってない。よくやっていると思う」とほほ笑む。若手コーチがナインの快進撃を支えている。【塚本恒】