日本の会社員が「世界中から嫌われる」納得の理由 日本特有の「ちょっと気持ち悪い」ある習慣とは?
孫:そうです。何も買わない、何も決めない。「楽しかったです」「おいしかったです」とつまんで帰るだけ。 それが20年くらい続いて、「日本企業は僕らの時間だけ奪って帰っていく」と悪名高いんです。 つんく♂:90年代ぐらいはまだよかったでしょうけれどね。 孫: 90年代は日本企業もまだ勢いがあったし、お金も出せた。残念ながら、失われた20~30年と言われる中で、そうなってしまいました。 ■意思決定にも時間がかかる
つんく♂:それって日本だけですか? 孫:日本が著しいです。 たとえば韓国企業は少し前までは日本っぽさがありましたが、サムスンのような財閥系であっても、後継者はアメリカで教育を受けた若い世代に替わりつつある。しかも創業家の後継者だからこそ、ズバッと判断できるという面もあります。日本はそれすらないんです。 つんく♂:たしかに、ないですね。 孫:そう。わけです。「みんなで決めよう」からの「聞いてないよ~」で、判断に時間がかかる。
つんく♂:どうしてそういうのが生まれちゃうんでしょう。 孫:先ほどの会議で発言しない人って、興味がないんだと思うんです。だったらそこから抜けて、興味のある仕事をやればいい。 「聞いてない」と言う前に、自分の好きなことをやればいいんですけどね。 その仕事が好きな人、興味がある人同士で集まれば、「これでいいかな」「うん。いいね」って、サクサク進められると思うんですけどね。 つんく♂:日本には、まだまだそれができない「風通しの悪さ」があるのかもしれませんね。
*この対談の1回目:「仕事で成功するのはプロか天才か?」意外な結論 *この対談の2回目:AI時代「子どもが不登校でも“問題”ない」本当の訳 対談場所:Rinne.bar/リンネバー お酒を飲みながら、カジュアルにものづくりが楽しめる大人のためのエンタメスポット。廃材など、ゴミになってしまうはずだった素材をアップサイクル作品に蘇らせる日本発のバー。
つんく♂ :総合エンターテインメントプロデューサー/孫 泰蔵 :Mistletoe Founder