日本の会社員が「世界中から嫌われる」納得の理由 日本特有の「ちょっと気持ち悪い」ある習慣とは?
つんく♂:話している側のテンションも下がりますよね。 孫:僕は「参加しないなら入ってくるな」って思っているんですが、日本ではそれが当たり前で、悪いことだとも思っていない。「会議に出ました」なんて言われても、「発言しないなら出ていないのと同じ」って言いたくなります。 つんく♂:そういう人たちに、「イエスかノーか。これについてどう思うか」って発言を求めていったら、どうでしょう。 孫:名指しで聞けば何か言うでしょうが、玉虫色の適当な発言しかしないことも多いでしょうね。
「そんなの聞いてない」は通らない つんく♂:僕は大会社の経営者になったことがないからわからないけど、「またあいつが面倒くさいこと言ってきた。だから会議が長引くねん!」みたいなこともあるのかな。経営側から見れば、イエスマンが多いほうがラクというか。 孫:たしかに、そういう面もありますよね。でも、本当に実のある話をしているのは、実は数人だから、なら数人だけで決めちゃえばいいって思いますよ。 つんく♂:会議で発言しない人にかぎって「いや、そんな話は聞いてないよ」みたいに言いがち(笑)。
孫:その通りです。他の国だと、意見も言わない人が「俺の知らないところで勝手に決めるな」なんて言う資格はないんですよ。だって、何もしていないんだから。 つんく♂:いわゆる「俺に話を通せ」っていう人たちですね。 孫:日本では現場も知らない上の人が「ちゃんと報告しろ」と言ってきて、「それにはこういうリスクがある」「何かあったらどうするんだ」とか、現場感のない横槍を入れてくる。それでフリーズして物事が進まないことってよくありますよね。
つんく♂:めっちゃありますね。 ■日本企業はシリコンバレー出入り禁止 孫:ここだけの話ですが、ITスタートアップの世界では、シリコンバレーに世界の才能が結集しています。以前は日本企業がよく視察に来ていましたが……。今では「日本企業というだけで出入り禁止」の企業がたくさんあります。 つんく♂:え? なぜですか? 孫:話を聞くだけ聞いて「勉強になりました」と帰っていくからです。 つんく♂:デパートでさんざん試着や試食だけして、何も買わないお客さんみたいな……。