「今年の漢字」本命はやはりパリ五輪、裏金問題で『金』か …ライバルは『再』か『災』?
今年の「新語・流行語大賞」の年間大賞に「ふてほど」が選ばれたこと自体が〈不適切にもほどがある!〉なんてツッコミも入っていたが、12日には「今年の漢字」が発表される。 【写真】PR会社社長ダンマリ一転、全部ブチまけ“逆襲”の可能性…note投稿は斎藤知事と事前合意済みか ちなみに昨年は「税」だったが、「今年はほぼ『金』で決まりじゃないですか」と、スポーツ紙デスクはこう続ける。 「ロンドン五輪があった2012年、リオ五輪の16年、東京五輪の21年の今年の漢字は、いずれも『金』でした。今年夏のパリ五輪も日本勢はメダルラッシュ。今年の漢字は一般からの応募で決まるので、『金』が順当だと思いますけどね」 裏「金」問題もあったからなおさらだろうが、例外はある。大手出版社編集者がこう話す。 「08年の北京五輪の時は『金』は2位で、トップは『変』だった。その年の米大統領選でオバマ氏が勝利し、演説で『チェンジ(変革)』を訴えたことも影響しています。ご存じの通り今年は『メーク・アメリカ・グレート・アゲイン』のトランプ氏が再選。そして兵庫県の斎藤知事も再選しました。『再』はかなり有力かと」 そして、もうひとつの有力候補は「災」だ。 新潟県中越地震などが起きた04年、北陸豪雪や西日本豪雨など自然災害が相次いだ18年に選ばれている。東日本大震災の11年はトップが「絆」で、2位が「災」。今年は元日から能登半島地震に見舞われた。 「大地震が起きた年は震災の『震』も上位に来ます。中東戦争にロシアとウクライナの戦争も続いていますし、『戦』もなくはない」(前出の大手出版社編集者) 20年ぶりの新紙幣発行と石破新首相の「新」、猛暑の「暑」、大谷翔平の「翔」なんかもあり得るか。裏金問題にしても「金」じゃなくて「裏」が選ばれる可能性も。 生活経済ジャーナリストの柏木理佳氏は「生活者の実感としては」と前置きしてこう言う。 「今年の漢字は、やはり物価高による生活苦から『高』と『苦』が一番ですかね。紅麹サプリの健康被害に苦しんだ人もいたわけで、『苦』以外にも『害』とか。SNSに絡んだ事件も多かった印象で、闇バイトの『闇』も考えられる。今の暮らしも一寸先は『闇』ですし。いずれにせよ、ネガティブな漢字しか思い浮かばない一年だったような気が……」 確かに。