「もちろん悔しさはある」堂安律、2戦連続スタメン落ちに明かした思い「チームが悪い時に誰が助けられるか」【アジア杯】
「自分がやってやろうと思ってます」
日本代表が1-2で敗れたイラク戦、堂安律が投入されたのは2点を追う61分だった。 【PHOTO】日本代表のイラク戦出場16選手&監督の採点・寸評。全員が及第点未満の厳しい評価。最低点は守備者の2人 個人的には、右サイドハーフでのスタメンを予想していた。本人も語っていたようにコンディションは良さそうだったし、伊東純也はもちろん重要な戦力ながら、優勝を狙うにはローテーションが必要だからだ。 だが、蓋を開けてみれば、先発は2試合連続で伊東が担い、堂安は4-2で勝利したベトナム戦と同様に途中出場となった。 それでも、投入直後から気迫の籠ったプレーを披露。果敢にシュートを狙い、ボール奪取でも貢献した。終了間際の決定機を外したものの、イラクの勢いに押されていた日本にあって、好印象を与えた数少ないひとりだった。 状態が良いのに、2試合連続のベンチスタート。本人は「もちろん悔しさは持っていますし、自分が出たらできるっていう思いを持っていますが、監督の決断ですし」と話し、その心中をこう明かした。 「大会前までは全選手のコンディションが良かった中で、いわゆるチームが良いという状態だった。監督はそれを変えづらいし、調子がいいのに代えられる選手は理解できない(と思ってしまう)という状況は理解している。ただチームが悪くなった時に、何が必要なってくるっていうのは、自分のメンタル的にもわかっているんで、自分がやってやろうと思ってます」 10連勝が止まったこのタイミングこそ、10番の力が必要だ。 「チームが悪いときに、活躍しにくい環境で、誰が立ち上がって、チームを助けられるかだと思うんで、そういう選手になりたいなと思います」 ワールドカップで2ゴールを叩き込んだカタールの地で、再び日本を勝利に導けるか。 取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)