ハメネイ師:復讐は義務 全面的地域紛争に発展の危機
テヘラン、イラン、8月1日 (AP) ― パレスチナ自治区のガザ地区を実効支配するイスラム武装組織ハマスの最高指導者イスマイル・ハニヤ氏が暗殺されたことを受けて、イランの首都テヘランでは大規模な抗議集会が開かれ、参加者が口々に「イスラエルに死を」「米国に死を」と叫んだ。 イラン政府とイスラム革命防衛隊は、ハニヤ氏は7月31日未明の空爆で、滞在先のテヘランで暗殺されたと発表した。イランは、全面的な地域紛争に発展しかねないリスクを冒したイスラエルを非難し、最高指導者ハメネイ師はイスラエルへの報復を明言した。 ネタニヤフ首相は、イスラエルは「いかなる攻撃にも重い代償を課す」と述べたが、殺害については言及しなかった。 イスラエルは、10月7日にハマスがイスラエル南部に対して行った奇襲攻撃に対して、ハニヤ氏とハマスの指導者を殺害すると明言してきた。 ハニヤ氏は、イランの新大統領就任式に出席するためにテヘランを訪問中で、同氏の宿泊先に対する爆撃は、レバノンの首都ベイルートでシーア派武装組織ヒズボラの最高指導者殺害の数時間後に実施された。 公式サイトでの声明で、ハメネイ師は復讐は「われわれの義務」であり、「我が国への賓客」を殺害したことで、イスラエルは「自らに厳しい罰を課した」と述べた。 (日本語翻訳・編集 アフロ)