【佐藤ブゾン貴子さん】衣装デザイナーとして更なる高みを目指し渡ったパリで挫折、「相貌心理学」「夫」との運命的な出会い
理想の生き方はない。理想を探しながら生きるのがいいのかもしれない
“ブゾンさんにとって理想の生き方とは?”という質問には「理想の生き方はないんですよ」と、はっきり言います。 「私は95歳まで生きる予定ですから(笑)、あと45年。前に占星術の先生に見てもらったら、“50歳から花が開きますよ!”と言われて。私は一人っ子だし親戚のつながりがないので孤独死決定なんです。一応神様とご先祖さまに、まずは夫が先に逝ってもらうことをお願いして、その何ヶ月後かに私が逝く。その時は、“●月●日に逝きます”とお告げをくださいとお願いしています。そしてご近所さんに“●月●日ごろ見に来てもらっていい?”とお願いしておく。まわりに迷惑をかけたくないですから。 理想の生き方は特になくて、理想を持たないのが理想かな。理想を探しながら生きるのがいいのかもしれない。あとは後悔しない生き方、自分の気持ちに素直に生きることが大事だと思います」
My wellness journey:佐藤ブゾン貴子さんに聞きました
▶心と体のウェルネスのためにしていること 「“ないことが悪いことではない”という考え方を大切にしています。お金がない、物がない。ないからこそ発想力を使ったり、モチベーションになり一歩を踏み出すきっかけになるんじゃないかと思います。私自身もないから自分でやってみようと続けてきたから今があります。
ないことにネガティブなイメージがあるかもしれませんが、あること=幸せでもない。例えば、どこかに旅をする時にスマホで調べて完了してしまう。実はそれが世界をとても狭くしてしまうんじゃないかと思って。例えば、ガイドブックを探す、人から話を聞く。考える、工夫してみる。そうすることで世界はもっと広げられるんじゃないかと思います」 Staff Credit 撮影/高村瑞穂 取材・文/武田由紀子