ここにきて「石破総理」誕生説が浮上…菅と麻生の仁義なき「岸田おろし」がはじまった!
「岸田おろし」の号砲
6月6日夜、地下鉄「麻布十番駅」からほど近い高級寿司店『おざき』に、5人の政治家の姿があった。東京都心の永田町に近いだけにクマこそ出ないが、「ボス猿」選びに奔走する生命体が頻繁に出没するエリアだ。 【当落予想】次の選挙で落選する「裏ガネ議員」の全実名(東日本編) 「ミシュランガイド東京」で1つ星を獲得し続け、「おまかせコース」が1人前で3万円を超える店の前に降り立ったのは、菅義偉前首相(75)、萩生田光一前政調会長(60)、加藤勝信前厚労相(66)、武田良太元総務相(56)、そして小泉進次郎元環境相(43)だ。 聞けば、この会合は菅氏が声をかけ実現したものだという。永田町で「HKT」と呼ばれる萩生田、加藤、武田の3氏に小泉氏が加わっての会合は、「もう岸田文雄首相では厳しい」「結束してこれからの政局に臨もう」という、いわゆる「岸田おろし」の号砲と考えていい。 事実上、6月21日に会期末を迎える通常国会で衆議院の解散・総選挙に踏み切れなかった岸田首相の次の一手は、9月の自民党総裁選挙で再選されるために、内閣改造人事を断行して求心力を取り戻し、支持率を少しでも上昇させることだ。 もっとも、外交的には、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記との電撃的な会談を実現する、といったシナリオもあるが、現実性という点でみれば、まだまだ「?」がつく。 つまり、岸田首相の政権浮揚策はもう打つ手がなく、この先、内閣改造もできない状況に追い込まれれば、いくら首相本人が再選への意欲に満ち溢れていようと、「退陣」を余儀なくされる可能性が高いということだ。 個人的には、筆者が駆け出しの政治記者だった1991年11月、解散もできず総裁選挙にも出馬できない事態に追い込まれて退陣した海部俊樹元首相(故人)の姿が、今の岸田首相とかぶる。 そんな中、開かれた菅氏らの会合は、岸田首相が総裁選挙不出馬に追い込まれたケースを想定し、石破茂元幹事長(67)を首相に推し立て、小泉氏もしくは加藤氏が官房長官に就くという青写真があることを自民党内外に示す決起集会になったと筆者は感じている。
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