ここにきて「石破総理」誕生説が浮上…菅と麻生の仁義なき「岸田おろし」がはじまった!
小池氏と蓮舫氏、それぞれの「強み」と「弱み」
■「劇場型政治」の女帝、小池百合子氏(71)=勝負カラーは緑 【狙い】 ・現職のプライドもあり、蓮舫氏に対しては「ゼロ当確」(投票が終わり開票率ゼロの午後8時の段階で主要メディアが「当選確実」を伝えること)での勝利、数字で言えば、100万票程度の差をつけて完勝しておきたい。 【強み】 ・都知事選挙には「現職が負けたことがない」という神話が存在する点。 ・知事として「決定的な政策ミスはしていない」(旧築地市場の移転問題で小池氏と対立した元東京都幹部・澤章氏)という事実。 ・メディア戦略の巧みさ。出馬表明を蓮舫氏より2週間以上遅らせるなど、マスメディアの報道を自身に集中させることに長けている点。 【弱み】 ・2016年に初当選した際に掲げた、「待機児童ゼロ」や「残業ゼロ」など「7つのゼロ」が、「ペットの殺処分ゼロ」を除いて達成されていないことや、「カイロ大卒」という学歴詐称問題がつきまとうことも懸念材料だが、それ以上に、自民党内に「結束して小池氏支持」という機運の高まりがないこと。 ・築地市場の豊洲移転、東京五輪の開催など大きな仕事は2期8年の間に終えた小池氏が、果たして3期目を完走する気があるのか懸念が拭えない点。 ■「一点突破型」の挑戦者、蓮舫氏(56)=勝負カラーは白 【狙い】 ・この戦いに敗れても大きな損はない点。一時的に「ただの人」にはなるが、近く行われるであろう衆議院選挙で、まだ候補者が決まっていない東京26区から出馬し勝利すれば、参議院から衆議院への鞍替えには成功する。 【強み】 ・小池氏を推す自民党が「政治とカネ」の問題で厳しい批判の目に晒されているため、選挙戦が盛り上がり投票率もアップすれば勝機はある点。 ・双子の子どもを持つ母親として、子育て支援策や「0.99」という東京都の出生率対策に実体験から取り組める点。 【弱み】 ・公約内容など小池氏を意識しすぎ。挑戦者なのに公約発表が遅すぎ。「瞬間的で感情的な物言い」が波紋を拡げることがある点も気がかり。 ・共産党の全面的な支援を受けることで、立憲民主党の支持母体、連合や、衆議院選挙で共闘を模索していた国民民主党の離反を招いたこと。 ・参謀役である立憲民主党東京都連の幹事長、手塚仁雄衆議院議員の配慮のなさ。蓮舫氏が出馬会見を行った5月27日、「無所属」をうたいながら、その場所に立憲民主党本部を選んだこと。 また、6月2日、蓮舫氏が枝野幸男前代表らと東京・有楽町で行った遊説が、公職選挙法が禁じている告示日前の「事前運動」に抵触するとの批判を浴び、共産党による選挙応援ビラの作成を許可したことで、「左派」のイメージがついてしまったことは手塚氏のミス。手塚氏に対し党幹部から「前面に出るな」との声が出るのは当然。 * 今年は全国各地でクマの出没が相次いでいるが、この夏、国会の内外では、次のボス猿を決める争いがヒートアップし、東京都では、「緑のタヌキ」と「白ギツネ」、これに「紫頭巾」(※前出の石丸氏の勝負カラーは紫)なども加わって、熱いバトルが展開されるのは避けられそうにない。ああ、気温以上に暑く感じそうだ。 ・・・・・ 【さらに読む】『次の首相になってほしい政治家「TOP20」! 5位小池百合子、4位上川陽子…高市早苗の「まさかの順位」』
清水 克彦(政治・教育ジャーナリスト/びわこ成蹊スポーツ大学特任教授)
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