鹿児島県警で捜査書類の廃棄促すととれる文書に大崎事件の弁護団が抗議声明 志布志事件のえん罪被害者も「許し難い暴挙」
鹿児島放送
県警が捜査書類の廃棄を促すと取れる内部文書を作成していた問題で、大崎事件の弁護団が、抗議声明を発表しました。 大崎事件弁護団 森雅美団長 「無罪を導く証拠を廃棄を指示するものとして極めて深刻な問題であり、弁護団はこれに強く抗議する」 殺人などの罪で服役し、一貫して無実を訴えている原口アヤ子さんが15日に97歳の誕生日を迎えたことを受け、大崎事件の弁護団が会見を開きました。 県警が「再審などで保管していた捜査書類が組織的にプラスになることはない」などと、捜査書類の廃棄を促すと取れる文書を配信していた問題を巡り、抗議声明を発表しました。 大崎事件弁護団 鴨志田祐美弁護士 「未送致の中にまだ無罪につながる証拠がまぎれている可能性もある中で、組織的にそれを捨てろという指示がされていたということは、私たちとしては無実を晴らす機会を、検察・警察によって奪われるということで許しがたい暴挙」 およそ20年前の選挙違反をめぐるえん罪事件「志布志事件」の被害者の1人、川畑幸夫さんはー 「一言で言うと、警察がやりそうなことだなと思う。(志布志事件の頃から)変わっていないではなくて悪くなっていると思う」