【西武】西川愛也「ここまでは序章ですよ」一気に獅子のスターへ25年は「ひなたに出る」
<We love baseball> 西武の西川愛也外野手(25)は25年、まばゆさに照らされるか。外野手の3枠は空いているものの、現時点で最もレギュラーの座に近い存在ともいえる。1月はソフトバンク中村晃の自主トレに同行する。 目標は明確だ。「規定打席到達と打率3割、ホームランは2桁で。去年は6本塁打でしたけども前半戦にちゃんと試合に出られていれば、2桁は打てたかもしれませんし」。花咲徳栄(埼玉)での全国優勝で甲子園をわかせた。エキゾチックな目と八重歯。女性人気も高く「1番中堅」や「3番中堅」の座をつかめれば、一気に獅子のスターになれるだけの素質がある。 12月、花咲徳栄OBが集まっての少年野球教室では自然と子どもたちが寄ってきた。それどころか、寄ってたかられた。人懐こさと優しさ。日陰でキャッチボールの順番を待っていた子どもたちに呼びかけた。 「日陰、寒いよ。ひなた行こう。ひなたで待とうよ。日陰、寒いじゃん」 完全脱皮といかない自身も、借金42の最下位に沈んだチームも、日陰から脱出できるか。色紙にも「ひなたに出る」と25年への思いをしたためた。夜明け前の寒さはもう十分に身にしみこんだ。 「ここまでは序章ですよ」 決めぜりふを言って、数秒しておどける。西川愛也が西武復活へのキーマンになる。【金子真仁】