1990年、R32スカイラインGT-Rの登場でグループA人気が沸騰!【グループAレースクロニクル 1985-1993 JTC9年間の軌跡(2)】
戦いが熱気を帯びるに連れて、観客数もうなぎ上りに
第4戦は、真夏の筑波の風物詩ともなっている「レース・ド・ニッポン」。8月18、19日の筑波サーキットには、5万人を超える大観衆が観戦に集まった。 ポールポジションはリーボックスカイライン(長谷見)、2位はカルソニック スカイライン(星野/鈴木)で、ラップタイムはともに58秒台に入った。 決勝では序盤でリーボック スカイラインがターボトラブルでリタイアするが、カルソニックが順調に周回を重ね、2位のアートネーチャー・シエラ(寺田陽次郎/赤池卓)に4ラップ差で圧勝。3位はピューミニ トランピオ シエラ(清水和夫/松田秀士)だった。 第5戦「ハイランドグループA300km選手権レース」は9月30日に開催。ここでは清水和夫/影山正彦もシエラからGT-Rにマシンをチェンジ。 ウエットレースで4WDのGT-Rの強さが際立ち、ポールポジションはカルソニックスカイライン(星野/鈴木)、2番手にリーボックスカイライン(長谷見/オロフソン)。決勝でもこのままの順位でゴール。3位は予選7位から追い上げたスカイライン(清水/影山)が入った。 この年の最終戦となった「インターTEC」は富士スピードウェイで11月11日に開催。観客は8万7500人という当時、富士史上最多を記録。 予選ではカルソニックスカイライン(星野/鈴木)がコースレコードでポールポジション。2位もリーボックスカイライン(長谷見/オロフソン)が続く。 決勝はこの2台が常にレースをリード。前年の覇者であるフォードシエラRS500を全く寄せ付けず、カルソニック、リーボックの順でゴールインとなった。
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