東証で大発会、初値は50円高の3万9945円…4万円の高値圏前に買い広がらず
2025年最初の取引となる大発会の6日、東京株式市場で日経平均株価(225種)の初値は、前年12月30日の終値に比べて50円88銭高の3万9945円42銭をつけた。 【図表】日経平均株価の推移
前週末の米株式相場がハイテク株を中心に堅調だったことから、半導体関連株の一部が上昇している。年初で目立った取引材料に欠け、4万円の高値圏を前に買いは広がっていない。
6日午前の取引開始前には、大発会の記念式典が東京証券取引所で開かれた。東証を傘下に持つ日本取引所グループ(JPX)の山道裕己(やまじひろみ)・最高経営責任者は、「我々が目指すのは上場企業が中長期的な企業価値向上に取り組むことが当たり前となる市場だ。本年も、国内外の投資家に日本市場がより魅力的な市場となるよう市場環境の整備を進めていきたい」と述べた。
式典では加藤金融相が「賃上げと投資がけん引する成長型経済へ移行するため、貯蓄から投資への流れを確実なものにする」とあいさつし、恒例の打鐘(だしょう)を行った。