ティファニーデーに輝いた巨人・オコエのサヨナラ弾…報知カメラマンの年イチショット2024
歓喜の輪ができ上がったホームベースめがけて、オコエ瑠偉(27)が両手を突き上げて飛び込んだ。9月7日の巨人対DeNA戦(3〇2・東京ドーム)、劇的なサヨナラ弾に、高級宝飾ブランド「ティファニー」とコラボした特別仕様の黒ユニホームはウォーターシャワーに一層輝いた。 パリ五輪から帰国し、長期休暇明けの久しぶりとなった巨人戦の撮影は、両軍が計15投手をつぎ込む延長12回、4時間41分の激闘となった。9回2死から代打・中山礼都が執念の同点打を放ち、延長12回2死、オコエの豪快な一振りが試合を決めた。 力強い振り切り、スタンドを指さしながらベースを回る姿、そして歓喜の輪に飛び込む瞬間―。三塁カメラ席から捉えた数々の場面は、どれも良い撮れ高だった。 今季のオコエは68試合に出場し、打率2割6分1厘、3本塁打、13打点を記録。出場試合数は自身のキャリアハイを更新した。来季に向けては、元パイレーツのトレイ・キャベッジ(27)の加入も決まり、外野のレギュラー争いは激しさを増す。オコエは「また競争ができる。それでこそジャイアンツ」と頼もしいコメントを残している。 五輪取材後、燃え尽きたような感覚を持っていた私だったが、この試合で得た感動が再び活力を与えてくれた。来年からは巨人担当として、一つのチームに深く関われる新しい環境で、選手たちの挑戦と成長を追い続ける。リーグ連覇、そして日本一。最高の瞬間をカメラに収められるよう、全力を尽くしたい。(記者コラム 写真部・小林泰斗)
報知新聞社