北海道のソウルドリンク、カツゲンは受験生の味方!? 雪印メグミルク「酪農と乳の歴史館」でランパンプスがその秘密に迫る!
寺内:「牛乳と言えば北海道」ってイメージありますもんね。濃いとまろやかな感じになるんですか? 渋沢:口当たりが良くなりますね。北海道の人が、西日本の方で牛乳を飲まれると同じ成分無調整牛乳でも「薄い」と感じると聞きます。 寺内:同じ商品でも土地によって味が違うんだ!
渋沢:牛乳も農産物なのでスイカやキュウリのように地域によって味わいが変わるんです。北海道の中でも地域ごとに微妙に違うとも言われています。 寺内:雪印メグミルクさんは日本全国に搾乳場があるんですか? 渋沢:基本的には近くの酪農家さんの生乳を運んでいただき、私共のタンクに入れています。 寺内:外にあったでっかいやつだ!
渋沢:そして、殺菌などをしてパック詰めをして販売します。ですから直接、農場を経営しているのではなく、酪農家さんやホクレン農業協同組合連合会さんにお任せして、そこから私どもは生乳を買い入れているんです。 寺内:生乳ってなんで出回らないんですか? 渋沢:生乳は殺菌をしないと販売してはいけないっていう法律になっているんです。 寺内:決まってるんだ! 小林:ずっと気になっていたんですけど、カツゲンはなぜ北海道以外で売ってないんですか?
菅谷:北海道で生まれて北海道民に育てられたことを大事にしているんです。ただ、物産展等では東京でも購入できますよ。 小林:有楽町の物産展に売ってました! 菅谷:昭和30年代には各地域で複数ブランドの乳酸菌飲料を発売していたのですが、昭和41年にそのうちの1つである「スノーラック」という商品に統一されることになりました。しかし、北海道はカツゲンが浸透していたのでカツゲンでいく、となりました。他社のライバル商品も、海があるので本州から転入してくる時期が非常に遅かったこともカツゲンが浸透していた理由の一つかと思います。
寺内:ライバルが来た頃には、もうカツゲンが根付いていたんですね。 小林:売り出した時から「ソフトカツゲン」だったんですか? 渋沢:前は「ソフト」はついていませんでした。後ほど、勝源神社をご覧になっていただくとわかるんですが、昔は瓶だったんです。 寺内:パッケージがソフトになったってこと?! 渋沢:1956年に最初に販売したときは40mlの瓶で「雪印カツゲン」という名前でした。紙パックのソフトカツゲンになったのが1979年になります。