さーて、1月はどんな展示に行こうかな。
未完の始まり:未来のヴンダーカンマー@豊田市美術館
「ハンマーカンマー」はハリウッドザコシショウ。”驚異”という意味では近いかもしれないが、こちらは「ヴンダーカンマー」なのでお間違えなきよう。「ヴンダーカンマー(驚異の部屋)」とは、15世紀から18世紀にかけてヨーロッパの王侯貴族の邸宅に設けられた、ミュージアム(博物館や美術館など)の原型だといわれているものだ。小さいながらも豊かな空想を刺激する空間。そんなミュージアムそのもののあり方を考える試みとして、本展ではリウ・チュアン、タウス・マハチェヴァ、ガブリエル・リコ、田村友一郎、ヤン・ヴォーの実践とともに、改めてミュージアムと社会との関係や、展示における政治的・美学的意義を探る。今年4月26日に、豊田市美術館の隣接地に総合博物館(設計:坂茂)が開館することが契機となった本展示。欧米では、植民地時代に収奪されたコレクションや白人男性中心の美術史の再検討といった見直しがすすむなか、ミュージアムの未来とは何かを模索する。一年の始まりは”未完の始まり”からいかが。 初詣も兼ねて訪れたい展示4選。
インフォメーション
未完の始まり:未来のヴンダーカンマー 会場:豊田市美術館 会期:2024年1月20日(土)~5月6日(月・祝) 時間:10:00~17:30(入場は17:00まで) 休み:月曜日(※ただし2月12日、4月29日、5月6日は開館) 料金:一般1,500円、高校・大学生1,000円、中学生以下無料(前売り、オンラインチケットあり。詳細はサイトにて)
MEDIA PRACTICE 23-24 東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻 年次成果発表会/修士課程修了制作展@東京藝術大学元町中華街校舎/BankART Station
東京藝術大学って実際どんなことしているのさ?! 気になるあなたに朗報なのが本展「MEDIA PRACTICE 23-24」だ。東京藝術大学大学 院映像研究科メディア映像専攻の修士課程の学生による成果発表の展覧会であるこちらは、横浜・元町中華街校舎、BankART Stationの2会場での同時開催で、各学年の作品発表を公開。映像、インスタレーション、ゲーム などのインタラクティブ、パフォーマンスやVRによる上演作品などなど、学生たちの新たな実践や想像力が立ち上がる現場にぜひ立ち会おう!