快挙!車いすテニス上地結衣がシングルスで涙の金メダル「諦めなかったからこそチャンスが」オランダの世界1位に逆転勝利 ダブルスとの2冠達成
◇パリパラリンピック2024 車いすテニス女子シングルス決勝(日本時間6日、ローランギャロス) 【画像】車いすテニス女子ダブルス史上初の金メダルを獲得し涙を流す田中愛美選手と抱きとめる上地結衣選手 車いすテニス女子シングルス決勝では、世界ランク2位上地結衣選手が同1位オランダのディーデ・デフロート選手とセンターコートのフィリップ・シャトリエで激突。2-1(4-6、6-3、6-4)で金メダルをつかみました。 過去の対戦は上地選手が16勝、デフロート選手が46勝。通算63度目の対戦です。デフロート選手はこの種目の東京パラリンピックの金メダリストで、この年は4つのグランドスラムも制覇。絶対女王として今季も全豪・全仏・ウィンブルドンと3連勝していました。 第1セット、最初のゲームをブレークすると、3ゲームを連取。最高のスタートを切ります。しかし、徐々にラリーで押され、第8ゲームには絶妙なドロップを決められ4-4へ。第9ゲームは4度のデュースの末に最後はラリーで押されデフロート選手がキープ。続く第10ゲームもブレークを許し、最初のセットを落とします。 第2セット、最初のゲームから上地選手がブレークを奪うと、互いにブレーク合戦。第7ゲームまで互いにサーブゲームを落とす展開となります。それでも第8ゲーム、上地選手がサービスエースを奪い、このセット初のキープ。続くゲームも相手のサーブミスや上地選手のリターンエースも決まり、第2セットを奪取します。 第3セット、出だしは互いにブレークでゲームを奪う展開。それでもゲームカウント3-3からキープに成功。続く第8ゲームも連取し、5-3とします。キープすれば勝利となる第9ゲームは落としますが、第10ゲームは優位に進め、最後は相手のサーブミスで勝利。強敵を破り頂点に立ちました。 上地選手は今大会、田中愛美選手とのダブルスでもデフロート選手のオランダペアとぶつかり、逆転で金メダルを獲得。今大会2冠となりました。 試合後は、「ファーストセットを取られて厳しい時間が長かったと思うんですけれども、コートサイドで見守ってくれているチームの皆さん、たくさん応援してくださっている方の後押し、声援があって最後まで諦めず戦うことができた。諦めなかったからこそチャンスが来てものにすることができた。自分一人で戦っているのではなくて、たくさんの方と一緒に戦っている気持ちで過ごしていて、最高の結果を皆さんに報告することができてうれしいです」と振り返りました。