積立投資で失敗する人が思わず取ってしまっているNG行動4つ
2. 毎年資産が増えていくと勘違いしてしまう
現行NISAをされている方なら身をもって理解しているかと思いますが、積立投資といえど毎年確実に増えていくというわけではありません。 あくまでも「投資」である以上、市場の情勢により評価額は上下します。 数年間株価が低迷すれば、数年間資産が増えない、もしくは目減りし続けるなんてこともよくある話です。 金融庁や各証券会社のHPでよく見る「積立シミュレーション」的な動きはまずないとお考えください。 毎年確実に5%で増え続けるわけではありません。 「成績の良い年、悪い年、ならすとおおかた年利5%くらいだったね」 という話なだけです。 大きな〇〇ショックが到来すれば、平気で数年間株価が低迷します。 それは米国株でも全世界株でもです。 毎年増え続けるわけではないということは、忘れないようにしてください。 逆に積立投資にとって株価の低迷時期はチャンスです。 理由は「安く仕込むことができるから」です。 先にも述べた通り、株価が低い時は多くの口数を購入することになります。 株価の低迷期にたくさん仕込んでおけば、株価が回復してきた時に大きな利益となります。 低迷や暴落を経験せず、順調に成長し続けている場合よりも、低迷や暴落を経験してより多くの口数を仕込めた方がその後の利益は大きくなるというのは有名な話です。 長い時間軸で考えた場合、必ず我慢するべき時期が来ます。
3. 株価の動きが理由で途中で売却してしまう
繰り返しになりますが、積立投資では日々の株価を気にする必要はありません。 また、投資している最中に暴落に見舞われることもあるでしょう。 株価が安い時ほど積立投資家にとっては、またとないチャンスだということは先に解説した通りです。 おそらくこういった話は、耳にタコができるくらい聞かれているはずです。 そして多くの方が、なんとなくは理解しているはずです。 ですが、途中で投資をやめてしまう方の多いこと・・・ のっぴきならない事情でお金が必要になり、やむなく売却してしまうなら仕方ないでしょう。 長い投資期間の間にさまざまな予期せぬ事態が起こることも、想定しておかなければなりません。 ですが売却理由が「株価の値動きによるもの」だった場合はナンセンスとしか言いようがありません。 何度も暴落や暴騰を繰り返して、今の株価があるのです。 おそらくそれは、これからも変わらないでしょう。 暴落時にはSNSなどで、さまざまな極論が展開されます。 ぜひとも懸命な投資家として「一時的な意見」に惑わされることなく、冷静に相場と向き合っていただければと思います。 積立投資ではそもそも「時間」が必要です。 長い時間積立を継続することによって、初めて複利の効果を活かすことができ、大きな利益を手にできるのです。 数年でやめてしまってはそもそも利益が出るはずもありません。