「クルマも初売りがおトクです」新車購入・新春キャンペーンの攻め方&“決めゼリフ”とは?
この冬、新車購入を考えているならば、勝負は年明けの1月がベスト。とくに1月第一週の「初売り」セールは、良い条件が出る可能性が高く、積極的にディーラーを訪れるべきなのだ。月刊自家用車でお馴染みの「値引きの神様」松本隆一が「初売り」での商談のやり方を解説します。 →【画像】◆国産車史上最も繊細だと言われるクーペ
◆月刊自家用車本誌でお馴染みの松本隆一氏。新車購入ひとすじ40年以上のキャリアを持つ「値引きの神様」であり、これまでに多くのユーザーの新車購入をサポートしてきている。
理想は年内に1回目の商談、そして年明けに一気に決めるやり方
いま新車市場では、1年で一番の〝最大の売り込みキャンペーン〟が始まっている。 ーー歳末商戦ってやつですか? いやいや〝初売り〟の話だ。以前は新車ディーラー(販売店)も〝歳末大売出し〟みたいなキャンペーンを仕かけてきたが、最近は流行らない。新車ディーラーに話を聞くと「歳末というと〝残り物を売る〟みたいなイメージがあるので、新車という商品にはそぐわない。それより〝初売り〟のほうが新鮮でインパクトは強く、ユーザーを惹きつけることができる」そうだ。 ーーでも、12月から〝初売りセール〟ってやるわけにはいかんでしょ? それが近頃はやるんだなあ。12月から堂々と「初売り先取りキャンペーン」とか「新春プレ商談会」なんて、はでなノボリを立てて賑々しくフェアを開催しているよ。最近はメーカー主導によって全国規模で仕かけてくるところも目立つね。 ーーいつからですか? その傾向は。 10年ぐらい前から新車ディーラーは〝初売り重視〟に動いてきたね。むかしは4月から翌年3月までの「年間決算」を重視していたから、3月末日の年度末にこだわっていたけど、最近は毎年2~3月に登録が集中することが関係各所から嫌がられているらしく、それなら売り込みの時期を繰り上げて、買う気満タンのユーザーを取り込もうということで、新年早々の初売りがクローズアップされているのよ。 ーーなるほど。登録を4月以降に繰り越すって手があるけれど、これはやりたくないことですよね。その年度の販売実績が減っちゃいますからね。だから、売り込みを早く仕かけて登録を繰り上げようって作戦に出てきたわけですね。 その通り。以前は「1月は初売り」「2~3月は年度末」とキャンペーンをふたつにはっきりわけていたけれど、最近は「初売り」を明らかに重視していて、実質的に12月からスタートしている、っていってもいいかもしれない。新車納期の不透明感が払拭されないこともあって、ディーラーには「なるべく早く決めてもらわないと決算の実績に間に合わない」って意識があるからね。 ーーとなると、ユーザーも早めに仕かけたほうがいいかもしれませんね。 そうなんだよ。いま新車を考えているならば、なんとか正月休み前のディーラーに出向いて商談を開始。年明けの初売りで一気に契約するって戦術がいい。