1R早々にダウンを奪った児玉（撮影・上岸卓史）

　セミファイナルでは前Krushライト級王者の伊藤健人（K-1ジム蒲田チームアスラ）が児玉兼慎（K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ）を相手に再起戦に臨むもダウンを奪われたうえでの判定負けを喫した。 　伊藤は今年2月に里見柚己にKO勝ちを収め悲願のKrush王座を獲得。しかし7月の初防衛戦で大岩龍矢に敗れ王座から陥落。この日は再起戦だったが、2連敗となってしまった。児玉は前戦では元ライト級王者の瓦田脩二を破っており、元王者相手に2連勝となり、一気にライト級のトップ戦線に浮上した。 　1R、ともにオーソドックスの構え。児玉は左右のロー。伊藤は右カーフ。児玉は伊藤の右ストレートに左フックを合わせていきなりダウンを奪う。立ち上がった伊藤はガードを固めて右カーフ、児玉はワンツー、そして右カーフ。児玉は左ジャブの連打から左フック。伊藤は右ストレート、右カーフ。児玉は左ジャブも伊藤は右カーフを連打。児玉も右カーフ。児玉は左ボディーストレート。児玉は詰めてパンチの連打、飛びヒザ、左ボディー。伊藤はガードを固め下がり、しのぐ。

伊藤の左フック （撮影・上岸卓史）

　2R、伊藤は左インロー、右ロー。伊藤の左ミドルに児玉は右フック。児玉は左ジャブをねじ込む。伊藤もジャブから右カーフ。圧をかける児玉。互いのジャブが交錯。児玉は前に出て左フック、ワンツーも伊藤がガード。伊藤は下がりながらも右カーフ。児玉は細かいパンチをまとめるが伊藤はガード。児玉は左ボディー。伊藤の右カーフを連発。児玉はボディー。伊藤はガードを固めて右カーフ。児玉は左ジャブ右ストレート、左フック。伊藤はワンツー、左ミドル。 　3R、圧をかける伊藤。児玉はパンチで迎撃。児玉は左右のフック。前に出る伊藤に右カーフの児玉。児玉は左ジャブを突いて右ストレート。伊藤もカーフ、右ストレート。児玉はワンツーから胴回し回転蹴り。伊藤は左ボディー。児玉の左ジャブに左ミドルの伊藤。児玉は左インローからワンツー。前に出る伊藤にカウンターでワンツーの児玉。児玉はインロー、左ミドル。伊藤は前に出てワンツー、ヒザ、右ハイ。最後は互いに一歩も引かない打ち合いのまま終了。 　判定は28-29、28-29、28-30の0-3で児玉が勝利を収めた。