名古屋で福士のリオ五輪出場を脅かすランナーは現れるのか?
今年の名古屋ではトラックで活躍してきた小原怜(天満屋)、萩原歩美(ユニクロ)、竹地志帆(ヤマダ電機)らが初マラソンに挑戦する。持ち味のスピードを生かすことができれば、木崎を脅かすかもしれない。また、二度目のマラソンとなる21歳の岩出玲亜(ノーリツ)もおもしろい存在だ。 最後にもうひとり注目していただきたい選手がいる。04年アテネ五輪金メダリストで、2時間19分12秒の日本記録保持者、野口みずき(シスメックス)だ。3年前の名古屋ではレース終盤に驚異的な粘り強さを見せて、2時間24分05秒で3位に入っている。約10カ月ぶりの実戦となる大阪ハーフマラソン(1月31日)は、1時間13分28秒と伸びなかったが、37歳のレジェンドがどんな輝きを見せるのか。 福士の欠場で話題性はグンと減ったものの、オリンピックのマラソン代表選考は揉めることが多いだけに、名古屋で何かが起こりそうな予感が漂っている。 (文責・酒井政人/スポーツライター)