紀州のドン・ファンから「2000万円借りパク」、「嫁入り道具から注射針」の自称・大手事務所所属女優の強心臓
■ 不信感の芽生え そうした付き合いが続いていた2016年1月のある日、野崎氏と真美ちゃんは和歌山の南紀・勝浦にドライブに出かけた。そしてそこから田辺に帰る際、野崎氏は自損事故を起こしてしまう。野崎氏は無傷だったが、真美ちゃんはこの事故でムチ打ち症になってしまった。 真美ちゃんには全治2~3週間の診断が下った。ケガをしたのは気の毒だが、そこから真美ちゃんの行動に野崎氏が不信感を抱くようになった。 彼女は野崎氏が自動車保険契約をしていた損保会社に500万円要求しようとしていたという。さらに、ケガのためにタレント活動を休業せざるを得なかったとして、野崎氏に対して数百万の慰謝料を求めてきたのだ。 野崎氏はしばしば、気に入った女性ができると、信頼できる知人と一緒に会食などをし、知人にその女性の人物鑑定をしてもらっていた。真美ちゃんに対しては、もう一度、それが必要だと感じたようだ。 そこで野崎氏が頼ったのが、野崎氏の自伝のゴーストライターを務めたジャーナリストの吉田隆氏だった。吉田氏は週刊誌を舞台に活躍していたので芸能界にも詳しい。吉田氏は野崎氏から、「真美ちゃんと会って、嘘をついていないかどうか確かめてほしい」と依頼されたという。
■ ヘップバーンのような大きなツバの帽子で 待ち合わせ場所となった六本木の高級ホテルのVIP階に現れた真美ちゃんは、まるで映画「マイ・フェアレディ」のオードリー・ヘップバーンのようにツバの大きな帽子を被って、首にはムチ打ち症の治療のためかコルセットが巻かれていた。 3人で食事をしながら、吉田氏は世間話から始めたという。 真美ちゃんに出身地を聞くと、東京の原宿の生まれ育ちだという。 「ボクも表参道の交番近くに従兄弟が住んでいましたからあのへんは詳しいんですよ」 吉田氏は調子を合わせて、真美ちゃんから話を引き出そうとした。実家の場所を説明する真美ちゃんに、吉田氏が聞いた。 「すると小学校は?」 「○○小学校です」 真美ちゃんは、渋谷区内に実在する区立小学校の名前を即座に答えた。他にも近所にある国会議員の自宅などについても話し出したので、吉田氏は原宿育ちについては本当だろうと感じたという。