登録有形文化財「kudan house」が舞台。「CURATION⇄FAIR Tokyo」が規模拡大し開催へ
展覧会と、厳選されたギャラリー・美術商によるアートフェアの二部で構成されるアートイベント「CURATION⇄FAIR Tokyo」が、規模を拡大して開催される。会期は2025年1月31日~2月24日。 同イベントは東京の登録有形文化財である「kudan house(九段ハウス)」(旧山口萬吉邸)を舞台に今年初開催され、大きな注目を集めた。 今回も展覧会とアートフェアという昨年の枠組みは引き継がれ、出展者として古美術・工芸・近代美術・現代美術を取り扱う約20軒のギャラリー・美術商が参加。前回に引き続きシニアアドバイザーを山本豊津が、キュレーターを遠藤水城が務める。展覧会は1月31日~2月16日に行われ、その後会場を転換し、アートフェアが2月22日~2月24日の会期で行われる予定だ。 メイン会場となるのは、登録有形文化財である「旧山口萬吉邸」をリノベーションした会員制のビジネスイノベーション拠点「kudan house(九段ハウス)」。日本を代表する3人の建築家(内藤多仲、木子七郎、今井兼次)によって建てられたこの邸宅は、美しい曲線を施したデザインと鉄筋コンクリートの黎明期の代表作として、日本の歴史に名を刻む名建築だ。普段は一般公開されていない重厚かつ繊細な佇まいの歴史的空間で、アートを楽しみ、購入することができる。 また次回からはサテライト会場として都心の5つ星ホテル「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町, ラグジュアリーコレクションホテル」と、1930年に旧李王家の邸宅として建設された「赤坂プリンス クラシックハウス」(赤坂プリンスホテル旧館)も加わる。 このほか、シンポジウム・トークプログラムは1934年に軍人会館として竣工した「九段会館テラス」(旧九段会館)を会場に行われるという。