鋼材需要 再び視界不良 自動車不正、新たに発覚
国内鋼材需要見通しに再び不透明感が出てきた。高炉メーカーは国内完成車生産として2024年に870万―890万台を想定していたが、トヨタ自動車の生産ライン停止・減産などが相次いだ4月下旬に下方修正した。先月末、自動車メーカーの型式指定申請における不正行為が発覚したため国土交通省は3日、トヨタ、マツダ、ヤマハ発動機に対し同省の基準適合性を確認するまで不正行為のあった車種の出荷停止を指示。これを受けて高炉メーカーではさらなる生産計画の見直しを余儀なくされそうだ。