「いいちこ」の魅力、まるごと知る5日間 歴代の駅貼りポスターや限定カクテルも
本格麦焼酎「いいちこ」の「これまで」と「これから」を伝えるイベントが開催中だ。 三和酒類(大分県)が東京・渋谷ストリームホールで10月8日~12日にかけて実施している「iichiko Design Week 2024」では、40周年を迎えた「いいちこ駅貼りポスター」や商品ボトルをはじめとする、グラフィックやプロダクトデザインを展示で紹介。
また国内外で活躍するトップバーテンダーらを招き「いいちこ」を使った限定カクテルを提供するなど、ブランドの魅力に多面的に触れられる5日間が繰り広げられている。 誰もが一度は目にしたことのある、独特のたたずまいが印象的な「いいちこ」の駅貼りポスターは9月時点で累計521枚を制作。ボトルとともにデザインを長年手がけてきたのは、アートディレクターの河北秀也氏だ。絶大な信頼関係で結ばれるクライアントの三和酒類は、ポスターが掲示されるまでその内容を見ることは一切ないという。
度数43% カクテルベースで新展開
開催前日のレセプションパーティーで登壇した同社の西和紀社長は「河北氏のおかげで『いいちこ』は単なる焼酎の枠を超え、人々の心に深く残るブランドとして成長した」と感謝。 「日本の麹文化の粋を尽くした焼酎は、世界の蒸留酒と肩を並べてしかるべき酒。いまこそ麹からできた『和スピリッツ』を世界に問うべきだ」と訴えた。 この日発表されたのが、来春に国内発売予定の「iichiko 彩天」。43%と焼酎では異例のアルコール度数で、カクテルベースとしての浸透を目指す。 米国では19年に発売され、現地のバーで導入が拡大中。同国向け本格焼酎における同社の輸出シェアもこの間に急伸し、23年度は65%に達したという。これまでにない利用シーンを獲得することで、本格焼酎の新たな存在意義を打ち立てたい考えだ。