センバツ2024 決意新た、白球追う 耐久、田辺 出場決定、一夜明け /和歌山
第96回選抜高校野球大会の出場校決定から一夜明けた27日、県内から選出された耐久と田辺の選手たちは甲子園での活躍を目指し、それぞれ決意を新たにスタートを切った。3月18日の開幕に向けて気を引き締め直して練習に打ち込み、力強いまなざしで白球を追いかけていた。【安西李姫】 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち ◇耐久 耐久は午前9時から同校グラウンドで守備練習やノックに励み、午後は約2時間をストレッチや体幹トレーニングに充てた。赤山侑斗主将(2年)は「甲子園では何より『必死さ』が大事と聞いたので、もっともっと必死こいてやらないといけない」と笑顔を見せ、昼食では体作りのため普段の3倍の量の白米をほおばった。 川合昌翔捕手(同)は昨夜、帰宅すると祖父母が迎えてくれたといい「喜んでくれてうれしかった」と振り返った。「内野守備は1球が命取りになる。確実に相手の胸に投げられるよう送球を磨く」と意気込んだ。 ◇田辺 田辺は午後0時半から同校グラウンドで練習を始め、ウエートトレーニング後のバッティング練習では筋肉の使い方を体に覚え込ませた。山本結翔主将(2年)は昨夜、耐久の赤山侑斗主将に「お互い頑張ろう」とLINE(ライン)でメッセージを送ったという。「甲子園で通用する低いライナーを意識して練習したい」と力強く語った。 中堅を守る山根勇人選手(2年)は「甲子園に本当に行けるのかなと、まだ実感が湧かない」と照れつつ、「残り1カ月半、守備ではまだまだ足りない背走の力をつけたい」とテーマを掲げた。