【巨人】坂本勇人の後継者は誰に?ショートのポジションが激戦区 「ドラフト2位」ルーキーも有力候補
リーグ連覇を狙う巨人で、熾烈なレギュラー争いが予想されるのが遊撃のポジションだ。 ■門脇誠を筆頭に、泉口友汰、中山礼都らが競う 2024年シーズンは、プロ2年目の門脇誠が開幕スタメンを確約されるなど阿部慎之助監督の信頼が厚かった。だが、門脇は新人のときのような輝きが攻守で見られず、試行錯誤を続けた。 5月、6月は月間打率1割台でスタメン落ちを味わうなど、129試合出場で打率.249、0本塁打、21打点。405打席で規定打席に届かなかった。 巻き返しを狙うが、春季キャンプの実戦やオープン戦で結果を残さなければ1軍を確約された立場ではない。 この状況にライバルたちはレギュラー獲りに燃えている。 攻守のバランスの良さに定評がある泉口友汰、昨年は32試合出場にとどまったが、打率.318と打撃での貢献度が光った中山礼都は十分にチャンスがある。
注目のドラ2「打者のタイプは近本光司と重なる」
新戦力も起爆剤になりそうだ。 ドラフト2位で入団する九州産業大のルーキー・浦田俊輔は俊足を生かした広い守備範囲に定評があり、打撃もミート能力が高いだけでなく、きっちり振り抜き外野の頭を越える長打を打てる。 スポーツ紙記者は、 「守備のポジションは違いますが、打者のタイプは近本光司(阪神)と重なります。大きな弱点とする球種、コースがなく広角に安打を打ち分けられる。巨人にはいないタイプの選手ですね」 と評価する。 巨人で昨季2ケタ盗塁を達成した選手は12盗塁の吉川尚輝のみ。門脇はチーム2位の9盗塁だった。浦田が足でアピールすれば貴重な存在になる。 門脇、泉口、中山もプロの世界でプレーしてきたプライドがある。激戦のポジション争いを制し、「坂本勇人の後継者」が誕生するか注目される。(中町顕吾)