ヤクルト・小川泰弘、5000万円減で単年契約 投球フォーム原点回帰で飛翔へ「元の良さを出していく」
ヤクルト・小川泰弘投手(34)が10日、東京・北青山の球団事務所で契約更改交渉に臨んだ。4年契約の最終年を終え、新たに単年で契約。5000万円減の年俸1億1000万円でサインした(金額は推定)。 【写真】ヤクルト・小川泰弘が投球フォーム改造に着手 今季は上半身のコンディション不良や体調不良などに苦しみ、プロ12年目でともにワーストとなる12試合の登板で2勝(5敗)にとどまり、「辛抱の年だった。けがから始まり、体調不良も重なり、バランスの悪いシーズンになった。チームに貢献できなかったので悔しい思いが強い」と悔しさをあらわにした。 長年エースとしてチームをけん引し、通算104勝を積み重ねるチームの功労者で、球団からは来季に向け「まだまだ頑張ってもらいたいと思っているし、若いいい力も出てきたので、そこを中心として引っ張ってほしい」と期待の言葉をかけられた。オフは「持久力をつけるトレーニング、可動域を出すトレーニングを並行してやっていく」と体を鍛えなおす。 今季途中からは「ライアン」の愛称の由来にもなった米大リーグのノーラン・ライアンを参考にした左脚を高く上げるフォームを封印していたが、「あれ(封印したフォーム)はやめます」と宣言。「もう一度、自分の投げ方で、(左)脚を上げてやる。元の良さを出していくのが大事だと思う」とし、原点回帰を図るつもりだ。 来季の目標として色紙には「飛翔」と記し、「個人としてもしっかりチームを引っ張れるようにフルで戦っていきたいですし、チームの優勝に貢献できるように。そこを一番念頭においてチームとしても、個人としても優勝できるように頑張りたい」と力を込めた。神宮のマウンドで再び〝ライアン〟が躍動する。