【シンザン記念】ウォーターガーベラ福娘!河内師「よく動いている」
今年も高配演出なるか。ウォーターガーベラは昨年シンザン記念で17番人気3着だった僚馬ウォーターリヒトの半妹。兄は当レースまで全て2000メートルで起用され、未勝利勝ちから臨んだ初マイルの重賞でファンを驚かせた。最後方追走から目の覚めるような剛脚で勝ち馬からコンマ2秒差と力走。河内師は「能力的にいいものがあると思っていた。マイルでいい脚を使ってくれた」と振り返り、妹についても「素直で癖がなく、おとなしいところが似ている。この馬はシュッとしているな」と共通点を挙げ、素質をアピールした。 未勝利勝ち後はファンタジーS13着から前走つわぶき賞が7着。「前走は1400メートルでごちゃごちゃして力を出せなかった。しまいの脚がしっかりしている。マイルなら、もっとやれていい」と力負けではないと強調した。デビュー2戦は中京マイルで2、1着。実績のある舞台でもあり、牡馬相手の重賞でも十分に通用するとの見立てだ。中4週となるこの中間も順調に乗り込み「よく動いている」と目を細めた。8日朝は開門直後に坂路4F64秒0。1F16秒ペースでゆったり駆け上がり、きょう9日の最終追いに備えた。 河内師は3月初週に定年引退を迎える。騎手として牡牝クラシック完全制覇などJRA・G122勝。調教師としても23年にJpn1のJBCレディスクラシック(アイコンテーラー)を制した。そんな偉大なホースマンのラストイヤー初週はスポニチ賞京都金杯でウォーターリヒトが4番人気2着。抽選対象ながら妹も出走がかなえば侮れない存在となる。