「3年目なのでクビだと…」構想外が相次いだソフトバンクで育成4年目を迎える外野手の本音 来季への覚悟を強めて臨む秋季キャンプ
◆ソフトバンク秋季キャンプ(10日、筑後) ソフトバンクの育成3年目、山本恵大外野手(25)が崖っぷちの覚悟で来季に臨む。 ■元タレント夫人と腕組みハニカミ2ショット【和田毅秘蔵写真】 明星大から加入した打撃の飛距離が魅力の左打者。昨季は左膝に不安を抱えながらプレーし、9月に手術をし、今年3月に復帰した。ファーム非公式戦では74試合に出場し打率3割6分5厘、3本塁打、出塁率4割6分7厘を残した。 2軍では、主に6月に出場したウエスタン・リーグで14試合の出場で、打率1割6分2厘、1本塁打。「悔しかった。3軍では打率、出塁率にこだわってやってきたけど、全く発揮できなかった」と唇をかむ。育成での3年目という危機感もあり「(7月末の支配下登録の)期限があって、打たないと、結果を残さないとという焦りがあった。変に力んでしまった」と悔やんだ。 7月中旬にあった4軍戦に出場した際、腰を痛めて2週間ほどリハビリ組に回った。「大事な時期にけがをする弱さもあった」。膝などへの負担を減らすため、今季初めから12キロ減量して体重は84キロとなり、体脂肪率は6パーセント減の11パーセントになった。秋季キャンプではフィジカルと打撃強化に取り組んでおり「調子を落とした時にも戻れる基盤となるものをつくり直す」と意気込む。 チームには支配下、育成にかかわらず、来季の構想外を通告される選手がいた。自身についても「3年目なのでクビだと思っていた」と覚悟していた。来季もグラウンドでプレーができるチャンスをつかんだ。「思い切ってしっかり勝負ができるように」。今季以上の覚悟を持って挑むつもりだ。 (浜口妙華) 【#OTTOホークス情報】
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