広島・中村奨 紅白戦で躍動3安打 割り切って甘い球狙い「1球で仕留められたのは良かった」
広島・中村奨が秋季キャンプ3度目の紅白戦で2ランを含む3安打。好球必打を貫き、成長ぶりを示した。 「どんどん仕掛けていこうという中で、1球で仕留められたのは良かった」 紅組の「1番・左翼」で先発し、初回は23年ドラフト1位・常広から初球の直球を右前打。3回2死一塁ではカウント2ボールから甘い直球を左翼スタンドに運び、8回先頭は育成・杉田の初球を右前へはじき返した。 今秋キャンプの実戦でマークした5安打のうち、4本がファーストストライクを捉えたもの。今季はカウント別で、2ストライクと追い込まれてから30打数1安打、打率・033と苦戦しただけに「真っすぐから入って、割り切って甘い球を仕留めることを考えている」。シンプルな思考が奏功し、結果につながっている。 新井監督も「本塁打も安打も内容がいい。いいものは持っているので期待はしている」と今後の成長を心待ちにした。8年目を迎える来季へ期待は高まるばかりだ。(長谷川 凡記)