センバツ2024 球児の“推し”は誰? 京都外大西、京都国際 全選手対象にアンケ /京都
毎日新聞は府内からセンバツに出場する京都外大西、京都国際両校の1、2年生全選手を対象にアンケートを実施し、81人(京都外大西43人、京都国際38人)から回答を得た。内容から見えてくるトップレベルの高校球児たちの傾向は? 今回は「好きな選手とその理由」について紹介する。【矢倉健次】 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち ◇山本由伸投手・柳田悠岐選手が2強 両校を合わせて数字でトップの座を分け合ったのは山本由伸投手(ドジャース)と柳田悠岐選手(ソフトバンク)。昨季終了時点で日本プロ野球(NPB)の投打のスターだった両雄が5票ずつを集めた。 3年連続で最多勝利、最優秀防御率などパ・リーグ投手部門の「4冠」を独占して最優秀選手(MVP)、沢村賞にも選ばれ、今季から米大リーグ(MLB)に活躍の場を移した山本投手。球児からは「切れのある直球が気持ちいい」「唯一無二のフォームでかっこいい」などの答えがあり、投手の根幹をなす能力の高さが主な「推し」の要因のようだ。「(山本投手に)会った時とても優しかった」という声もあった。 パ・リーグMVPと首位打者を2回ずつ、ゴールデングラブ賞を6回獲得している柳田選手については「走攻守すべてで一流」「フルスイングの力がすごい」などの回答が寄せられた。野手の理想像を体現しているのだろう。 この2人に3票ずつで続いたのは、阪神の日本一に貢献した中野拓夢選手、DeNAからカブスに移籍した今永昇太投手だ。走攻守三拍子そろった野手、緩急の巧みな左腕。両校が志向する野球にも沿っている。 加えてNPBでの実績はまだほとんどないものの、京都外大西で投打に活躍し、2022年のドラフトで指名された西村瑠伊斗選手(ヤクルト)も後輩3人から支持された。「西村選手にあこがれ、進学先を京都外大西に決めた」という選手もいた。 一方、昨年のWBCで日本優勝の立役者となった大谷翔平選手(ドジャース)、吉田正尚選手(レッドソックス)のMLB勢はともに2票にとどまる意外な結果。日々の取り組みの中で具体的な目標としてイメージしやすいのは、身近な国内の一流選手ということかもしれない。 松井秀喜さん、イチローさん、中村紀洋さん、福浦和也さん、といった過去の名選手やムーキー・ベッツ(ドジャース)、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)、カイル・シュワーバー(フィリーズ)らMLBのスターを挙げた選手もいる。インターネットで海外の情報にも容易にアクセスし、SNS(ネット交流サービス)などで動画も見られる時代を感じさせた。 〔京都版〕