いざ「隠岐」へ! まだ見ぬ絶景と知られざる美食、極上の“島時間”を
島全体がパワースポット!? 神秘のエネルギーに包まれる
個人的に驚きだったのが、島のいたるところで鳥居を目にすること。それも威風堂々とした立派な神社から、森の緑に溶け込むように佇む小さな社まで。それもそのはず、聞けば隠岐は、古事記の冒頭で語られる「国生み神話」ゆかりの地。イザナギとイザナミが淡路島、四国に次いで3番目に生んだ島といわれているのが隠伎之三子島(オキノミツゴノシマ)、つまり現在の隠岐諸島なのだとか。
そんなわけで神話の時代からの神様を祀った、150あまりの神社が島の至る所に点在しているのです。古の神々が住む島で、ふたりの愛も深まる、はず?
海の幸と山の幸、両方を享受できる贅沢さ
旅の楽しみはやはり食。実際に島を訪れてから知ったのですが、隠岐は食べ物がとにかく美味しい! しかも海産物一択かと思いきや、ここでは海と山、両方の新鮮な食材が揃うという。新鮮な海鮮を使ったどんぶりのような気さくな“島飯”も必食だし、デートで行きたい雰囲気よしのレストランも、もちろんございます。
なかでも移住者の夫婦が営むフレンチ「Chez SAWA」は、食通も唸らすと評判の店。知夫村で水揚げされた魚介類と、自家農園から直送の野菜やハーブをふんだんに使ったコースが、ローカルにも観光客にも大人気。島の古民家を改装したシックな空間で、旬の味を堪能することができます。 次回は心のラグジュアリー値を爆上げする、隠岐で泊まるべき宿についてご紹介します。
● 矢吹紘子(やぶき・ひろこ)
ライター、編集者、通訳案内士。Web LEONのほか『BRUTUS』『POPEYE』などライフスタイル誌を中心に記事を執筆・編集。ロンドン大学で修士課程修了後、プライベート通訳としても活動。京都を拠点に海外からのVIPゲストの旅のキュレーションやアテンドを行なっている。
文・写真/矢吹紘子