フリマアプリが狙われている!副業したいユーザーを騙して、犯罪に利用…その“巧妙な手口”とは
誰でも気軽に商品を売買できるフリマアプリ。多くの人がルールを守って取引している一方、残念ながらサービスの利便性を悪用してしまう人もいます。 【画像】実はメルカリで出品してはいけないもの5選 トラブルに巻き込まれないためには、実際にあった事例について知り、対策を考えることが必要です。今回は、フリマアプリユーザーを狙った「悪質な求人」と「すり替え詐欺」について紹介します。
◆1. 「フリマアプリ副業」に応募したはずが、犯罪の実行役にされた!
副業を始めようと考えている人は、SNSで求人情報を探すこともあるかと思います。副業には収入を増やせる・経験を積めるといったメリットがありますし、SNS経由での募集にも正規の契約を経て仕事に就ける場合はたくさんあります。ですから、SNSで見つけた求人に応募すること自体は決して悪いことではありません。 しかしなかには、巧みな誘い文句で人を集め犯罪に加担させる危険な求人もあることが分かっています。「フリマアプリで商品を買うだけ」「送られてくる荷物を受け取るだけ」「アカウントを人に貸すだけ」など、とても簡単な仕事で高額な報酬を受け取れるように書いていながら、実際には応募者を犯罪の実行役などとして利用するのです。 特に注意しておきたいのが、クレジットカードの不正利用に加担させられてしまうケース。日本クレジット協会の調べによると、クレジットカード不正利用の被害額は2022年が約437億円、2023年が約540億円と年々増加傾向にあります。これには、他人のクレジットカードを使って不正に商品を購入させる「闇バイト」による被害も含まれています。 実際、2023年7月にはヤフー(現LINEヤフー)が埼玉県警察へ不正利用に関する相談をしたことをきっかけに、指示役からの依頼を受けて不正決済や代理購入などを行った人が逮捕されています。 警察庁や消費者庁、国民生活センターなども注意喚起をしていますが、「簡単に儲かる」「高額報酬」などの甘い言葉が書かれている求人は、疑ってかかるほうがいいかもしれません。