突き詰められたFRの真髄! スバルSTIによる超本気チューンモデル 500台限定 「BRZ tS」サーキット試乗【10年前の再録記事プレイバック】
■決してハイパワーではないが走る愉しさを実感できる
──とはいえSTIが手がけるコンプリートマシンということで、ファンの期待も大きいと思います。それに応えられるモデルだとお考えですか? 【辰己】それはもちろん。走りの質感の高さには胸を張れるモデルになっていると思います。ただ、先ほどいいましたが個人の好みですけど、私の場合は走らせていると走りの質感と音の大きさにギャップを感じてしまうんですね。その代わり、これまでベースのBRZに乗っていた人がtSに乗ると、「こんなによくなったんだ!」と驚いてくれると思いますよ。そう思わせるだけのハンドリングカーとしての完成度ですから。 ──では、辰己さんがこのtSに乗ってほしいと思うのはどんなユーザーでしょうか? 【辰己】フェアレディZとかGT-Rなどといった大排気量スポーツに乗っている人たちですね。そういう人たちにとってtSは軽量でパワーはノーマルと同じ200psしかないから物足りないかもしれないけど、いざ走らせてみると意外に軽快に走る、手頃なサイズで面白く走れる、ということをぜひ感じてもらいたいです。新しいスポーツカーの世界がそこにはあるんです。 ──最後になりますが、このモデルを通じて辰己さんが最も訴えたいことを教えてください。 【辰己】実は先日、耐久レースに出場している友人が乗るハイブリッド車に乗って富士スピードウェイまで行ったんですね。そのハイブリッド車の後席に乗っていたんですけど、正直、「これはクルマじゃないな」と思ってしまったんですよ。言葉が悪いんですけど、フォークリフトのような機械、もしくは電車ですね。(個人的に)クルマってやっぱり内燃機関の動力で走るものだと思うんです。 アンチハイブリッドというワケではありませんが、BRZは走らせる愉しみを持った「これがクルマだ!」という実感が持てるモデルです。決してハイパワーではないけれど、素直にクルマって愉しいと思えるのがtSなんです。tSに乗ればステアリングを握った瞬間からそれがわかると思います。期待してください。
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