石川祐希が無敵軍団ペルージャの中で、セット当たりのアタック決定率トップに! チームは怒涛の11連勝、前半戦を無敗で折り返す
現地時間12月8日、バレーボールのイタリアリーグ/スーペルレーガで2024-25シーズン前半最終の第11節が行なわれ、男子日本代表の石川祐希が所属するシル スーザ ヴィム・ペルージャが、ガスセールズ ブルーエナジー・ピアチェンツァとホームで対戦。セットカウント3-2(25-19、25-23、22-25、17-25、15-9)で熱戦を制し、無傷の11連勝でシーズンを折り返した。 【動画】石川祐希、12得点でチームの11連勝に貢献! ピアチェンツァ戦ハイライト 10節を終えて前半戦の首位がすでに確定したペルージャ。昨季イタリア王者として参戦中のCEVチャンピオンズリーグ(CL)で、4回戦グループステージ第3戦に遠征先のトルコ(vsハルクバンク)で勝利して、中2日で4試合ぶりのホーム戦を迎えた。先発はセッターがイタリア代表シモーネ・ジャンネッリ、オポジット(OP)がチュニジア代表ワシム・ベンタラ、リベロ(L)が元イタリア代表マッシモ・コラチ、ミドルブロッカー(MB)には、アグスティン・ロセルとセバスティアン・ソレのアルゼンチンコンビ。アウトサイドヒッター(OH)はCL戦に先発フル出場した石川をベンチに留め、ウクライナ代表オレフ・プロツニスキーとポーランド代表カミル・セメニウクを起用した。 一方、優勝候補に名前が挙がるピアチェンツァは、欧州大会への出場がなく11月末の前節から準備期間8日での試合。前半戦は中盤まで負傷者が相次ぎ、上位勢との対決で3連敗を喫するなど苦戦が見られたが、ここにきて主力が揃い始めている。先発は、日本代表の高橋藍(サントリーサンバーズ)とともに昨季、モンツァを準優勝へ牽引したイタリア代表MBジャンルーカ・ガラッシと、カナダ代表OHスティーブン・マー、パリで五輪連覇のフランス代表の司令塔アントワヌ・ブリザール、在籍3季目のキューバ代表MBロベルトランディ・シモンとイタリア代表OPユーリ・ロマノ、復帰1戦目のベテランOHセルビア代表ウロシュ・コバチェビッチを起用した。 第1セット、ペルージャは前半にエース4本を献上するなどして劣勢が続くが、お返しとばかり後半にサーブを起点に4点のビハインドを巻き返し、終盤の5連続ブレークで突き放して試合を先行した。第2セットは序盤から順調に得点を重ねて最大6点差までリードを広げるが、ピアチェンツがロマノに替えて送り込んだイタリアの新星、20歳のOPアレッサンドロ・ボヴォレンタに4得点を許すなど、足踏み。接戦となった終盤にジャンネッリの好守をセメニウクが続けざまに得点へ変えたところで、相手がサーブミスを犯してセットを連取した。 ところが、そこからペルージャが失速する。3セット目で早々に4点のビハインドを負うと、OH石川とOPのキューバ代表ハイメ・エレーラを投入。石川はすぐさまエースとバックアタックで2点を詰めるが、チームはサーブミス8本を数えるなど失ったリズムを取り戻せない。相手のセットポイントを石川のブロックアウトで1度阻止するにとどまり、第4セットもスタート直後から誤打と被ブロックが続き、守備でもミス。ペルージャは、序盤にタイムアウト2回を使い切る。石川はアタック決定率57パーセントをマークして奮闘するもチームは苦しい展開のままフルセットへ持ち込まれた。 このまま終わるわけにはいかない王者ペルージャのベンチが動き、最終セットの開始からOH3枚で勝負に出る。すると、ピアチェンツァの1点リードでコートチェンジの直後からOHトリオの1人、プロツニスキーのエース3本を含むサーブで4連続ブレークに成功。一気にリード3点へ転じると、石川もすぐさま2連続得点を挙げて加勢する。相手ブロックを弾き飛ばすバックアタックでサイドアウトを奪い、試合トップスコアラーのボヴォレンタがライトから放った打球をブロックで阻止してマッチポイント。そして、OHセメニウクの効果的なサーブが呼び込んだフリーボールをMBロセルの強打で仕留めて、ペルージャが怒涛の11連勝。前半戦で無敗を貫きシーズンを折り返した。