【巨人】松井秀喜が秋広に重ねる“メジャーを代表するスラッガー”とは? 春季キャンプで徹底指導
プロ野球・巨人の春季キャンプに臨時コーチとして参加した元巨人の松井秀喜さんが、17日に放送された日本テレビ『Going! Sports&News』の中で、インタビューに応じました。 【画像】「あの頃とは立ち場も変わって…」 6年ぶり再会の松井秀喜&岡本和真 2018年以来6年ぶりに巨人の臨時コーチを務めた松井さん。多くの選手に指導する中、最も時間をかけて教えていたのは秋広優人選手でした。 松井さんから背番号55を受け継いだ秋広選手は昨季、松井さんを超えて球団史上初となる、高卒3年目での4試合連続HRを達成。 そんな秋広選手に対して松井さんが行ったアドバイスは、「打ち出すトップの位置を少し下げる」ということです。秋広選手は身長2m2cmと高身長のため打つ直前のバット位置が高くなっており、このためスイングの軌道が地面に向かって振り下ろすような形になり、前から来るボールをしっかり捉えられる確率が下がっていると松井さんは分析しました。 そこで松井さんは、打つ直前にバットをおいてくる感覚でグリップの位置を下げ、地面と平行に近い軌道で振るように指導。 すると秋広選手は11日の紅白戦で、タイムリーヒットを含む4打数2安打の活躍で、早速フォーム変更の成果を発揮しました。
松井さんは「これだけの体があって余計なひねりとか力感は必要ない。ちゃんと捉えれば絶対そのうちどこでも入るようになる。まずしっかりボールを捉えることが先」と秋広選手に自信を持たせ、打球もライナー性が増えて良い傾向だと分析しました。 親身になって指導する松井さんですが、実はメジャーを代表する「あるスラッガー」に秋広選手を重ねているのだとか。 「あれだけのサイズのバッターを考えた時に、自分の中ではジャッジしか出てこなかった」 それは2022年にア・リーグ最多記録の62本塁打を記録し、シーズンMVPを獲得したヤンキースのアーロン・ジャッジ選手です。 松井さんがヤンキースの臨時コーチをつとめた2015年に、当時マイナーリーグにいたジャッジ選手を指導していて、「タイプはちょっと違う。秋広君の場合は当てるうまさがある。ただ、ボールにガツンと当たる強さがあの体の割には弱い。面と面でぶつかるような強さがあってもいいと思った」と語りました。 松井さんは「(秋広選手の)あの体を見ただけで、今までにない日本人選手のスケール感がある。良いバッティングを見つければどうなっていくんだろうという期待感。自分の中では3割30本を打ってほしい」と、秋広選手に大きな期待を寄せました。