廃止から20年。都会に出現した鉄道廃線「東急東横線」地上線跡の「今」
◆3つも存在した神奈川駅
高島山トンネルを通り抜けた先には、かつて東横線の神奈川駅が存在した。1926(大正15)年2月に東横線(当時は東京横浜電鉄)が、丸子多摩川(現・多摩川)-神奈川間で開業したときの終点駅であり、省線(現・JR 東海道線)の神奈川駅との接続を図った。 この東横線の神奈川駅も、省線の神奈川駅も後に廃止され、現存しない。どんな駅だったのだろうか。 ――編集部より―― 書籍『かながわ鉄道廃線紀行』では、この後、当時の写真や地形図などを頼りに、3つも存在した神奈川駅の謎に迫ります。また、横浜―高島町―桜木町間の廃線跡も散策し、廃線跡の高架橋の活用計画や、かつて桜木町駅に隣接して存在した広大な貨物駅・東横浜駅なども紹介します。
▼ 森川天喜 プロフィール
神奈川県観光協会理事、鎌倉ペンクラブ会員。旅行、鉄道、ホテル、都市開発など幅広いジャンルの取材記事を雑誌、オンライン問わず寄稿。メディア出演、連載多数。近著に『湘南モノレール50年の軌跡』(2023年5月 神奈川新聞社刊)、『かながわ鉄道廃線紀行』(2024年10月 神奈川新聞社刊)など
森川天喜