65歳の父の「年金は月40万円」発言に驚愕! そこまで「高収入」ではなかったと思うのですが、年金ってそんなにもらえるものなのでしょうか…?
年金を月に20万円もらっている人もかなり少ない
「40万円」の可能性としていくつか挙げましたが、1つ目の2ヶ月分で40万円の場合、1ヶ月当たりでは20万円となります。そして、年金を月額で20万円もらっている人は決して多くはありません。 厚生労働省の「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、男性の老齢厚生年金の平均受給月額は16万3875円(老齢基礎年金を含む)です。 そして、男性で平均年金月額が20万円以上なのは22%程度です。2ヶ月分で40万円だった場合でも、今回のケースでは「父親が受け取っている年金の水準は高いほう」だといえるでしょう。
繰下げ受給をすれば年金を月額40万円に近づけられる
年金は基本的には65歳から受け取れますが、75歳まで受給開始年齢を遅らせることも可能です。そして、遅らせれば遅らせるほど、増額した年金を受け取れるという仕組みです。 具体的には、1ヶ月繰り下げるごとに0.7%が65歳から受け取るはずだった年金額に加算されます。そのため、66歳では8.4%、70歳では42.0%、75歳では84.0%の増額率が、年金額に加算され、生涯加算後の年金を受け取れます。 65歳から年金受給を開始せずに、受給開始年齢を後倒しにすることで、月額40万円の水準に近づけることが可能です。
まとめ
65歳の父親が公的年金だけで月額40万円を受け取ることは不可能ですので、2ヶ月分を指しているなどの可能性が考えられます。次に年金の話をする際は、月額でいくらか、夫婦合わせた金額かなど、より具体的に聞いてみると良いでしょう。 出典 日本年金機構 老齢基礎年金の受給要件・支給開始時期・年金額 厚生労働省 令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況 日本年金機構 年金の繰下げ受給 日本年金機構 は行 報酬比例部分 日本年金機構 厚生年金保険の保険料 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部