【解説】「まるで代表就任会見」 維新・吉村共同代表が代表選に出馬表明 「大阪府知事」と「党代表」の両立は可能?
来月投開票が行われる日本維新の会の代表選に、大阪府知事の吉村洋文・党共同代表が出馬を表明しました。ABCテレビの木原善隆コメンテーターの解説です。
ーーQ.出馬表明の会見で吉村氏が「目指すべき3つの理念」として掲げたのが、①次世代のための政党 ②道州制を実現する政党 ③永田町文化を変える政党ーの3つでした。会見に対してどんな印象を持ちましたか? (木原コメンテーター) 今回の会見は出馬会見というよりも、代表就任の会見のようでした。もう吉村さんが出馬すると決まった時点で、ほぼ結果は決まっているわけです。だから、代表になった後のことを見据えて、政策の細かい点まで延々と話していました。
出馬表明の会見に先立って、『newsおかえり』視聴者の皆さんにLINEアンケートで気になることを募集しました。会見の中で吉村さんが話した内容と合わせて紹介します。 【Q1.来年万博を控える中で、「知事」と「代表」を両立できる?】 (吉村氏)「そこについては非常に悩んだ。万博もある程度準備が進んできた。当然成功させる。若いから2人分働けばいい」 (木原コメンテーター) 2年前は知事の仕事に集中したいということで代表選には出ませんでしたが、今回は決断したということです。「若いから2人分働けばいい」その意気やよしですけれども、両立するのは物理的にかなり大変だと思います。 【Q2.今回の選挙、共同代表として責任ある中で、なぜ出馬?】 (吉村氏)「このままだったら維新が国政政党として消滅しかねないという危機感。地方の政治家が国政政党の代表になる、そんな政党があってもいいんじゃないですか」 【Q3.「都構想」はまたやるのか?】 (吉村氏)「都構想の先に道州制があると思っている」 (木原コメンテーター) 今回打ち出した政策でなかなかよく考えられてるなと思ったのは、全て国政課題に絞ってる点で、大阪の実績とか全然入れていないんです。そこは、国政政党の代表になった後の政策っていうことで、アピールを考えたんだと思います。だから都構想という言葉は入れなかったんだけど、ただ質問されたら諦めてはいませんと答えたということで、都構想再挑戦については「今の時点では決めていないが、やらないとも決めていない」という形です。