【解説】「まるで代表就任会見」 維新・吉村共同代表が代表選に出馬表明 「大阪府知事」と「党代表」の両立は可能?
ーーQ.維新の代表選のしくみはどうなっているのでしょうか? (木原コメンテーター) 立候補するためには、全国に約850人いる特別党員(議員・首長ら)のうち50人の推薦が必要です。実は2年前の代表選では「30人以上」でしたが、今回は「50人」とハードルが上がっているんです。なぜ変えたかというと、前回は3人立候補して、馬場さんが推薦人を300人以上集めて、推薦人の時点で勝ちを決めちゃったんです。今回は50人以上じゃなくて「ぴったり50人」ですから、50人の仲間を集めて、そこから先は党員の投票で決めましょうということなんです。 その後は党員投票なんですが、維新の代表選は議員も一般の党員も同じ1票の価値で、9割以上が一般党員の票で決まります。つまり知名度のある人が圧倒的に有利です。
ーーQ.維新のこれまでの歴史を振り返ると、これまで代表に加えて共同代表というものを置いてきたわけですね。 (木原コメンテーター) 国政に進出したときは、橋下徹さんと石原慎太郎さん2人の共同代表制でした。その後はずっと知事・市長だった松井一郎さんが代表で、国会議員を共同代表に置くという形でしたが、2年前初めてこれが入れ替わったんです。松井さんが引退したので、国会議員の馬場伸幸さんが代表になって、馬場さんが知事の吉村さんを共同代表に指名した。ここで初めて国会議員が代表になったわけです。今回もし吉村さんが当選して代表になれば、元に戻るという形になります。 党内では、吉村さん待望論もあると同時に、切り札は残しておいた方がいいんじゃないかという意見もあります。来年の参院選が勝負になるわけですけれども、吉村さんもその辺は意識しているようです。きょうの会見でも、「(執行部は)若いチームにして若手を育てたい」とも話していて、次の次も考え始めているということだと思います。 (『newsおかえり』2024年11月12日放送分より)