今オフは助っ人移籍市場で大シャッフルか 注目集める「守護神も務めた剛腕リリーバー」「バースの再来」
今オフ、助っ人移籍市場が熱い。 12月2日にNPBから来季の各球団の保留者名簿と自由契約選手の公示が行われた。 【動画】ハマの夜空を彩った美しい放物線 フォードの確信弾をチェック 自由契約となった選手では今季も日本球界で実績を残した選手が多く名を連ね、投手では楽天を電撃退団した田中将大、中日の絶対守護神で今季2度目のセーブ王に輝いたライデル・マルティネス、巨人に途中加入で献身的な姿勢も光ったココ・モンテスらも含まれた。 近年は新外国人選手獲得よりも、日本球界で実績を残した選手を獲得するパターンも多く、今後の動きが注目されている。 その意味ではまず注目の一人にDeNAの中継ぎ右腕、JB・ウェンデルケンがあがる。 ウェンデルケンは2023年にDeNAへ入団し、今季が2シーズン目。来日初年度は61登板、2勝2敗3セーブ、33ホールド、防御率1.66と勝ちパターンの一角を占め、シーズン終盤の9月には守護神を任されるなど、チームの勝利に貢献。 2シーズン目となった今季は故障離脱がありながらも28登板で1勝1敗16ホールド、防御率1.71の成績を残し、ソフトバンクと戦った日本シリーズでも登板を果たし、山川穂高、近藤健介と相手中軸バッターから三振を奪うなど、存在感を示した。 力のある球でゲーム終盤のリリーフを務められる救援投手はどの球団にも求められるピース、DeNAファンにも愛された助っ人右腕は確実に他球団からも引きがありそうだ。 また野手では同じくDeNAに途中加入した一塁手のマイク・フォードの去就にも注目が高まっている。 シーズン途中の夏場に加入し、来日2試合目の出場となった7月27日の巨人戦(横浜)で左腕・井上温大の内角高めスライダーを捉え、来日初アーチをかけるなど存在感を示した。 レギュラーシーズンでは同じ一塁を守るタイラー・オースティンが好調だったこともあり、6試合の出場にとどまったものの、真価を示したのはポストシーズンの働きにもあった。 10月13日に行われたCSファーストS第2戦の阪神戦では2番手で登板した村上頌樹から代打ホームランを放つと、10月21日に行われた巨人とのCSファイナルS第6戦でも先発の戸郷翔征から5回に同点となる適時打をマークし、チームが日本シリーズに進む後押しを果たした。 打撃の特性では懐を深く使え、やわらかな打撃で右、左の投手にも適性を示す。選球眼の良さも評価されている。 CSファーストSでは阪神の本拠地甲子園で村上から豪快なアーチをかけたこともあり、阪神ファンの間から「バースの再来や!」という声もあがるなど、かつてのレジェンド助っ人になぞらえて、獲得を望む声も出ている。 途中加入のDeNAでは主に代打での出場となったが、日本球界にアジャストし、しっかりとしたパフォーマンスを示した強打の一塁手をめぐってはウェンデルケン同様に複数球団による争奪戦の可能性も出てきた。 移籍をめぐっては9日に第3回の現役ドラフトも控える。各チーム来季のペナント制覇を目指し、チーム整備の行方も話題を集めそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]