UEFA欧州選手権の焦点は古豪ドイツの復活 2026年W杯まであと2年、森保ジャパンのライバルはどう戦うか
■ 開幕戦でスコットランドと対戦 そうは言っても、勝負に徹するナーゲルスマンだけに、ノイアーの調子が上がらなければテア・シュテーゲンの起用もありそうだ。 久しぶりの代表復帰となったベテラン2人だけでなく、EURO 2024に臨むドイツ代表の顔ぶれは大きく入れ替わっている。中でも代表の期待値を上げているのが、ドイツリーグでバイエルン・ミュンヘンの12連覇を阻んだだけでなく、リーグ初の無敗優勝を達成したレバークーゼンの精鋭たちだ。 21歳のMFフロリアン・ヴィルツはドリブル、パス、シュートなど全てに高度なテクニックと創造性を持つ若き天才。将来のドイツ代表のエース候補だ。29歳のMFロベルト・アンドリッヒは堅固な守備力が身上だが、高いヘディングを武器に積極的に攻撃参加も行う。ダブルボランチを形成するクロースとの相性もいい。身長195cmの大型センターバックで今季公式戦6ゴールと得点能力も高い28歳のDFヨナタン・ターは、バイエルン・ミュンヘンが獲得を狙う逸材だ。 初戦はオープニングゲームのスコットランド戦。戦術に長けた“ラップトップ監督”ナーゲルスマンの下で彼らが躍動すれば、新生ドイツ代表がEURO 2024の台風の目となる可能性がある。 日本のサッカーファンも、2026年W杯に向け、森保ジャパン因縁の相手の動向を注視しておきたい。
森田 聡子