新濱立也、強気の攻めで2位 ライバルの存在「いい刺激」 スピードスケートW杯長野大会
スピードスケートのワールドカップ(W杯)第1戦最終日は24日、長野市エムウェーブで行われ、男子500メートルは新濱立也(高崎健康福祉大職)が34秒49で2位となった。 滑り終えた新濱は、納得の表情を浮かべ、観客の拍手に手を振って応えた。男子500メートルで34秒49の好記録をマークし、銀メダルを獲得。「全体の内容は、まずまず。自分のやりたいことに集中しきってできた」とうなずいた。 最初の100メートルを9秒61でトップ通過し、中盤まで力強い滑りで加速した。第2コーナーで、「いかないと勝てない。転んでもいいや」と、勝負に出た。勢いよく突っ込み、「思ったよりきれいに回れた」。強気に攻めた結果がタイムにつながり、優勝したストルツ(米国)とは0秒08の僅差だった。 22日の男子500メートルは3位に入った。一転、23日の男子1000メートルは12位に終わった。この日は、ウオーミングアップの段階から見直し、「不安なくスタートラインに立てた」という。22日よりもタイムを上げ、「気持ちを修正して走れた」と振り返った。 この種目では、22日に続き、ストルツとハイレベルな戦いを繰り広げた。強敵の存在に、28歳は「いい刺激をもらっている。五輪まで時間はあるので、いいライバル関係でやっていければ」と見据えた。(久保まりな)