今夏の移籍市場でも動きが激しかったチェルシーだが…移籍収支はほぼ均衡?
今夏の移籍市場でも大きな動きを見せたチェルシーだが、移籍金の収支ではほぼ均衡を保っているようだ。3日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。 近年、各クラブはプレミアリーグが定めた収益と持続可能性に関する規則(PSR)に遵守するために、思うような補強ができなくなっているなか、2022年5月にトッド・ベーリー会長を中心とする共同事業体らによって買収されたチェルシーは積極補強を続けている。 今夏の移籍市場でチェルシーは、DFトシン・アダラビオヨ(フリー移籍)、MFオマリ・ケリーマン、FWマルク・ギウ、MFキアナン・デューズバリー・ホール、MFレナト・ヴェイガ、GKフィリップ・ヨルゲンセン、FWペドロ・ネト、FWジョアン・フェリックス、FWジェイドン・サンチョ、DFケイレブ・ワイリー(レンタル移籍中)、DFアーロン・アンセルミーノ(レンタル移籍中)ら11選手を獲得した。 このほかに、GKマイク・ペンダース(レンタル移籍中)とFWエステヴァン・ウィリアン(年齢の問題で2025年夏加入予定)らも獲得しているが、両選手は会計上来季に計上される模様で、11選手の獲得に約2億850万ポンド(約397億円)を費やしたことが伝えられている。 それでも、3日にFWアンジェロ・ガブリエルをアル・ナスルに売却したことを発表したチェルシーは今夏、MFコナー・ギャラガーやFWロメル・ルカク、DFイアン・マートセン、DFルイス・ホールなど多くの選手を放出して約1億8890万ポンド(約360億円)の売却金を手にしている。 さらに、レンタル移籍の手数料や売却条項から得た資金も加算されれば、総額は2億ポンド(約381億円)を超える可能性もある模様で、移籍市場で大きな動きを見せたものの、移籍金の収支で見ればほぼ均衡を保っていることが伝えられている。 なお、昨夏にサントスからチェルシーに1300万ポンド(約25億円)で加入したアンジェロ・ガブリエルは、昨季姉妹クラブであるストラスブールにレンタル移籍をしており、プレシーズンでの出場機会はあったものの、チェルシーでの公式戦出場はないまま、今夏に1910万ポンド(約36億円)でアル・ナスルに完全移籍となった。 これに伴い、チェルシーは1年で600万ポンド(約11億円)ほどの利益を手にしているほか、アンジェロ・ガブリエルの契約には次の移籍の際に発生する売却条項も付随している模様で、これが新体制になって移籍金&週給の高い全盛期の選手を獲得するのではなく、成長が見込める多くの若手選手たちと契約している理由の一つであることも指摘されている。
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