ヒョンデのフラッグシップEV「アイオニック5」がさらに進化。一充電走行距離は703kmにアップ
ユーザーの声をフィードバックして改良を施す
2024年11月8日、ヒョンデ モビリティ ジャパンは同日開催された「ヒョンデ ビズデイ(Hyundai Biz. Day)」においてマイナーチェンジされた「アイオニック5(IONIQ 5)」を発表し、販売を開始した。 【写真はこちら】ドライブモードがさらに使いやすく。自分でカスタマイズできる「マイドライブ」が加わった(全12枚) 2022年2月に日本再参入を果たしたヒョンデ。それから約2年半を経て、現在までの販売台数は約1500台。オンラインによる販売が中心のため、台数が伸びにくいのが難しいところだが、①持続可能なモビリティ、②世界最高水準の品質と安心、③快適な購入体験を日本のユーザーへの約束として、販売拡大を目指している。 現在、日本市場での主なラインナップは、コンパクトSUVの「コナ(KONA)」とフラッグシップとなる「アイオニック5」のEV2車種だが、今回、アイオニック5がマイナーチェンジされた。 1974年にジウジアーロがデザインしたコンセプトカー「ヒョンデ ポニークーペ」をオマージュして2019年に登場した「45 EVコンセプト」をほぼそのまま2021年に市販化したのが、このアイオニック5だ。以来、累計販売台数は34万台を超え、世界各国でさまざまな賞を受賞している。今回、今までのユーザーの声などを反映した改良が施された。 まず、800V級の充電システムを採用し、バッテリー容量を84kWhに増大。さらに第4世代のバッテリーセルを搭載し、一充電走行距離(WLTCモード)は最大703kmを実現している。モーターの最高出力も、2WD(RWD)は168kW、AWDは239kWにアップした。ドライブモードもエコ/ノーマル/スポーツに加えて自分でカスタマイズできる「マイドライブ」が加わった。
電動コンパクトSUVの「インスター」も2025年春に導入予定
インパネまわりのデザインは変わらないが、センターコンソール上部にワイヤレス充電やシートベンチレーション&ヒーターのスイッチを配置した。 インテリアでは車内の利便性を向上させ、スマートフォンはワイヤレスで接続が可能。またワイヤレス充電やシートベンチレーション&ヒーターのスイッチをセンターコンソール上部に配置するなど、使いやすくしている。またモーターの制御や遮音性を高めることで、従来型より静粛性を高めている。 上級モデルのラウンジには、ビルトインフロントカメラとリアビューカメラを活用したドライブレコーダー機能を搭載。さらに、スマートフォンやスマートウオッチをクルマのキーとできるデジタルキー機能も備わっている。 エクステリアは従来型と大きくは変わらないが、フロントバンパー下部をダイナミックなデザインに変更し、リアバンパー下部もそれに呼応するデザインとして、動的性能を主張している。車両価格(税込)は、ボヤージ(RWD)の523万6000円からラウンジ(AWD)の613万8000円と、バッテリー容量は15%以上アップさせながら、価格上昇は3%ほどにおさえている。