大阪学院大高、東洋大姫路に完封負け 唯一の複数安打の朝田光理「チャンスでつながらない」と悔しさにじます【高校野球・秋季近畿地区大会】
◇27日 秋季近畿地区高校野球大会・準々決勝 大阪学院大高0―4東洋大姫路(ほっともっとフィールド神戸) 大阪学院大高(大阪3位)は、東洋大姫路(兵庫1位)に完封負けを喫して、近畿ベスト8に終わった。 プロ注目の最速147キロ右腕、阪下漣(れん)投手(2年)に6安打に封じられて、辻盛英一監督は「阪下くんには球威というよりコースでやられている感じですね。タイミングで遅れているというのはあんまりなかったですね。外、外で目を向こうに持っていかれて最後、内の真っすぐでいかれるっていう感じですね」と振り返った。 中盤までの苦戦は想定内も終盤で3、4点は奪えると期待していたそうだが、本塁を踏むことはできなかった。ただ一人複数安打(3安打)した主将の朝田光理(こうり)中堅手(2年)は「チャンスで(打線が)つながらない。あと一歩のところで点が取れないのがチームの課題」と話悔しそうに話した。 この日で近畿ベスト4は天理(奈良1位)、東洋大姫路(兵庫1位)、市和歌山(和歌山3位)、智弁和歌山(和歌山1位)と出そろった。ベスト8は大阪学院大高、滋賀短大付(滋賀2位)、立命館宇治(京都1位)、滋賀学園(滋賀1位)。来春センバツ(第97回選抜高校野球大会)の近畿地区一般選考枠は「6」で、ベスト4は当確で、ベスト8から2校が比較検討されるとみられる。大阪勢は履正社(大阪1位)が1回戦で滋賀短大付に1―4で敗退、大阪桐蔭(大阪2位)は1回戦で滋賀学園に2―3の逆転負けし、1勝したのは大阪学院大高だけ。大阪勢がセンバツに選出されなかったのは1927年の第4回大会が唯一。98年ぶりの大阪勢不在となる可能性がある。 大阪以外の近畿では奈良が今春、京都が2022年春、滋賀が2021年春、兵庫が2018年春、和歌山が2017年春に選出されなかった。 辻盛監督は「(選出が)あると信じて、というよりは、それはそれとしてって感じですね。秋の大会が始まる段階では到底勝てるチームではなかったですけど、勝ち進むにつれてやっぱり強くなっていって、次の春までにかなり成長の余力があるというか」と、この冬は強豪と渡り合える底力を養う。
中日スポーツ