一年の締めくくりは、夕日が見える温泉へ!「フェアフィールド・バイ・マリオット・和歌山熊野古道すさみ」で過ごす極上の年末年始
この時期になると、年末年始をどう過ごそうかと悩む人も多いのではないだろうか。筆者も同じく悩んでおり、「たまには贅沢な年末年始を過ごしたい」と考えていた。 【写真】ホテルは太平洋に面しているため、部屋やラウンジからの景色が抜群 そこで、「せっかくだから旅行に行こう!」と思い立った大阪在住の筆者。大阪から比較的行きやすい、和歌山県西牟婁郡すさみ町にある「フェアフィールド・バイ・マリオット・和歌山熊野古道すさみ」を訪れることにした。 今回は実際に足を運び、海と山に囲まれながらくつろげるこのホテルで、最高の年越しの過ごし方を提案する。 ■「フェアフィールド・バイ・マリオット・和歌山熊野古道すさみ」とは? JR大阪駅から特急くろしおに乗って2時間半。紀伊田辺で普通列車に乗り換えておよそ1時間で最寄りの江住駅に到着すると、パノラマビューの太平洋がお出迎え。そこから10分ほど歩いたところに目的地の「フェアフィールド・バイ・マリオット・和歌山熊野古道すさみ」があった。 「フェアフィールド・バイ・マリオット」は、マリオット・インターナショナルと積水ハウスが推進する「Trip Base 道の駅プロジェクト」の一環として誕生し、現在全国29軒のホテルを展開。“未知なるニッポンをクエストしよう”をコンセプトに、道の駅に近接し、ホテルをハブとして、地域の魅力に触れながら、自由に旅するスタイルを提案している。 ホテルにはレストランはなく、素泊まりのみ。宿泊客に道の駅や周辺の飲食店で特産品や郷土料理を楽しんでもらうためだ。また、ホテル内はシンプルながらも快適さを追求し、創業者のマリオット一家が親しい人々をもてなしていたフェアフィールド農場からインスピレーションを受け継いだ、温かみのある空間になっている。 「フェアフィールド・バイ・マリオット・和歌山熊野古道すさみ」では、太平洋を望むロケーションもポイント。本州と陸続きの江須崎島の探索や釣り、ダイビング、熊野古道のハイキングなど、多彩なアクティビティを楽しむ拠点として最適だ。そして、酢飯を高菜の葉で包んだ「めはりずし」や、すさみ町発祥の「イノブタ」など、地域の飲食店ですさみ町ならではのグルメも味わえる。 ■ホテルもグルメも海尽くしで大満足な夜に ホテルに到着してチェックインすると、案内されたのは太平洋を一望できるきれいなラウンジ。ここは宿泊客であれば24時間利用可能で、コーヒーや日本茶、味噌汁も飲み放題だ。海を眺めながら旅の疲れを癒やせるだけでなく、ワーケーションにもぴったり。「今年の仕事を全部ここで片付けてしまおう!」と、筆者はやる気“だけ”満々になった。 今回宿泊したのは、オーシャンビューの景色を独り占めできる海側の部屋。正方形の窓から見える絶景に筆者は感動を隠せず、しばらく何も考えずにぼーっと眺めてしまった。客室はマリオットブランドならではの高級感が随所に感じられるデザインで、特別な空間と時間を演出してくれていた。 荷物を整理したら、いざ観光へ。今回は海の幸を堪能すべく、隣接する「道の駅すさみ」を訪れてみると、おみやげコーナーにはサンマ寿司やトビウオのかまぼこ、マグロの切り身、クジラのハムなど和歌山南部ならではの品ぞろえ。併設の鮮魚店「枯木灘鮮魚商会」ではとれたての魚も買えるので、海の幸好きにはたまらないスポットだ。 道の駅内のレストラン「南紀すさみの恵み食堂 蒼海」では、「せっかくここまで来たし…」と奮発して「特選海の幸 贅沢丼」を注文。他にも一番人気の「本日のお造り定食」や、すさみ町産イノブタを使用した「猪豚 焼肉丼」といった、ここでしか食べられない料理が盛りだくさん。なお、レストランは2024年12月28日~2025年1月5日(日)の期間中、19時(LO18時45分)まで営業。詳細は公式サイトを確認。 ホテルの徒歩圏内にはイノブタ肉料理が自慢の「みき食堂」や、海を望む喫茶店「カフェパノラマすさみ」、浜辺に面した喫茶店「cafe COCON」があるが、どこも昼営業のみ。お正月期間は19時を過ぎると徒歩で行ける飲食店はすべて閉店してしまうので気をつけよう。道の駅で夜食やおつまみを買っておくのが安心だ。 ■温泉に浸かって夕日を眺めながら一年を振り返る お腹を満たしたあとは、ホテル併設の温泉「望海のゆ」へ。海から突き出す断崖の枯木灘を見渡せる温泉は滑らかな肌触りが特徴で、pH値が高いアルカリ性のお湯は肌がしっとりなめらかになると言われている。朝6時から営業しているので、漁のあとに汗を流しにくる漁師さんも多いのだとか。 今回の旅行の目的は、温泉に浸かりながら太平洋に沈む夕日を眺めること。夕方の16時ごろに温泉に到着し、室内の浴室、露天風呂、そして一人用の壺風呂の3種類を堪能しながら、日の入りの時間を待つことに。 この日の日没は16時55分ごろ。時間が近づくごとに青かった空がだんだんと暗くなっていき、雲と海が鮮やかな朱色に染まっていった。湯船に浸かって刻一刻と変化する空をぼーっと眺めながら、「今年はどんな一年だっただろう…」と考えていると、まだまだやり残した仕事がたくさんあることを思い出して、複雑な気持ちになってしまった。 日が沈むとともに、たくさんの星が瞬き始めた。都会では絶対に見られない満天の星を見上げると、次第に何もかもを忘れてしまいそうに。自然や宇宙の雄大さに、自分の悩みや心配がどれくらいちっぽけなものかを思い知り、スッと気持ちが晴れたような気がした。そして仕事は片付かなかった。 このように、普段はなかなか見られない絶景が望めるため、訪れる際は事前に日没の時間を確認しておくのがベター。もちろん、仕事はすべて片付けてから行くのがおすすめだ。 ■日の出を拝み、一年の無事をお祈り 夜は、道の駅で買っておいたサンマ寿司とかまぼこをつまみに酒盛りをし、早めに就寝。日の出を拝むためだ。 朝6時に起床し、向かうはホテルの対岸にある江須崎島までの道。地元の人たちはこの場所で初日の出を見るのが毎年の恒例だという。まだまだ星が瞬く寒空の中、歩くことおよそ15~20分。日の出スポットである江須崎島の道半ばにある戎神社の鳥居の前に着くころには、少しずつ空が白んできた。 この日の日の出は6時58分。潮風が運ぶ寒さに耐えながら待っていると、水平線の向こうから太陽が顔を出した。雲や海原を朱く染めながら昇る神々しい姿に、筆者は気付けば手を合わせて、「2025年もいい一年になりますように!」とお祈りをしていた。 朝は気温がとても低く、天気予報によると元日の最低気温は5℃になるそうなので、寒さ対策を万全にしておこう。 ■すさみ町ならではの朝食で腹ごしらえ 日の出を見たあとは、ホテルに戻って朝食をとることに。「道の駅すさみ」が提供する「朝食ボックス」をいただいた。これは、ホテルの予約時に「朝食ボックス付きプラン」を選べば食べられる。 レタス栽培発祥の地であるすさみ。レタスの葉の塩漬けで巻いためはり寿司をはじめ、紀州の食材を詰め込んだ盛りだくさんのメニューが並ぶ。すさみ特産イノブタ団子や紀の川漬け、加太ひじき、加太しらす、南高梅煮など、すさみ町の特産品が味わえる豪華な内容になっているので、早起きした自分へのご褒美として味わってみてほしい。 チェックアウトは11時と余裕があったので、朝食後は部屋で少し仮眠をとってからフロントへ。ホテルを出たあとは、熊野那智大社へ初詣に行くもよし、和歌山といえば!の白浜に行くもよし。もちろん、連泊してすさみ町の魅力をさらに深掘るもよしだ。 ホテルの支配人・福谷知弘さんは、「当ホテルは“未知なるニッポンをクエストしよう”を掲げ、すさみ町ならではの魅力を発見していただくことを目標にしています。道の駅に集まる人たちと話して地域のことを深く知ったり、漁師さんと知り合ってウツボ漁を見学したりと、この場所だからこそできる体験をしていただきたいです」と話す。 「一見何もないところだが、田舎の漁師町の良さがぎゅっと詰まっている」とすさみ町を表現する福谷さんからは、この町への深い愛をひしひしと感じることができた。 2025年はもう目と鼻の先。一年の最後は、「フェアフィールド・バイ・マリオット・和歌山すさみ」で温泉に浸かりながら日の入りを見送り、新年の始まりを告げる初日の出を間近で観賞しよう。 写真・取材・文=越前与(にげば企画) ※価格は時期により変動の場合あり。 ※記事内の価格は特に記載がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。 ※店舗情報などは2024年12月時点のものです。変更になっている場合があるので、おでかけ前に必ずご確認ください。